公園が欲しい。

熱海市には大規模なイベントを行う貸ホールがないため、限られた音楽や文化イベントしか開催されてこなかった。

そのため、市役所の北側の遊休地を市が買取って、そこにホールを建設する計画が進んでいる。先月、その基本方針がまとまったという記事が掲載されていた。

「熱海市は28日、同市上宿町の市有地に計画している複合施設「(仮称)熱海フォーラム」整備事業の基本方針を明らかにした。当初構想していた図書館の併設を見送り、市民ホールと市民交流センターで構成する施設として検討していく。市役所で開いた市内の経済、文化などの団体代表者向け説明会で、斉藤栄市長ら市幹部が説明した。
 フォーラムは2階建て。1階の市民交流センターは、各種団体の活動拠点や災害時の一時避難所などに利用できる。2階の市民ホールは音楽、舞踊、式典などに使える舞台と約500人分の客席を設ける想定。図書館については財政的制約などを踏まえ、将来の市庁舎再編時に検討するとした。」(記事抜粋)


500人収容となると、実際にはそんなに大きなイベントは開催できないのは残念。スピリチュアリストで実際に熱海に移住された江原さんも、以前熱海で開催された公演会にて「最低1000人規模の収容にしないと、大したイベントは開催できない」とおっしゃっていた。

それと比べると小ぶりなホールになってしまうが、果たして、完成後にどれくらいイベントが開催されることになるのか、状況を見守りつつも、成功を祈りたいと思う。


熱海には足りない施設がたくさんあるが、その中の一つが「公園」だ。遊具やグラウンドもあって子どもが遊べる公園となると、渚小公園くらいだ。遊具といっても、ブランコが2機とすべり台が1機、シーソーが4台ある程度だ。

少子高齢化が進む熱海。公園がたくさんあったからといって、そこで遊ぶ子どもが少ないのだから、そこに限られた予算は割くことができない、というのはわかる。が、明らかに公園が少ないのは事実で、熱海の子育て世代では不満の一つになっている。


発想の転換が必要だと思う。どういう公園だったら、人が集う公園(投資した意味のある公園)ができるか?という視点だ。

そういう意味では、南池袋公園は非常に参考にできる。区営の公園だが、整備する際に、おしゃれなカフェを誘致し、グラウンドは緑色が映える綺麗な芝生を敷き詰めた。遊具もある。休日に限らず平日でも、小さな子ども連れで訪れるパパママ達で賑わっている。カフェでサンドイッチやドリンクを購入して、芝生に横たわってピクニックもできる。

屋外イベントが開催されることもある。都会のオアシスのような存在だ。

大きな建物を建てるとなると、それこそ莫大な費用がかかるが、公園であればそこまでの投資はかからない。しかもエコだ。

カフェを誘致することで、財政負担を軽減することもできる。

熱海であれば、観光客も訪れたくなるような公園であり、イベントが頻繁に開催されるようなコミュニティを兼ねた公園は、きっと求められるはずだ。

市民ホールはホールで進めたらいいので、それとは別に、今後熱海市を支えていく子ども達とそのファミリーにとってどんな街が暮らしやすいのかを中心に置いたまちづくりを期待していきたいと思う。


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