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タカシとお父さん

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タカシとお父さんの漫才的な短編小説です。
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2023年11月の記事一覧

父と旅行することになりまして

父「タカシ、もう夏だな。よし、祭りに行くぞ!」
タカシ「いきなりなんだよ~。まぁ、行きたいから良いけど。で、どこ行くの?」
父「祭りと言えば?」
タカシ「祭りと言えば…。」
父「牛追い祭りだ!」
タカシ「牛追い!?牛追いかけるの?」
父「もちろんだ♪」
タカシ「…どこでやってんの?」
父「スペインだ♪」
タカシ「…。」

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父「着いたな

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父にお金について考えさせられましたが

父「タカシ!聞いて驚け!」
タカシ「また何?」
父「お金がない♪」
タカシ「えっ!?」
父「ちゃんと聞き取れ。…お金がない♪」
タカシ「ないの!?えっ、鈴木家の貯蓄が全てなくなったってこと?」
父「するどいなタカシ!さすが我が息子よ!」
タカシ「いやいやいや!鈴木家としてやばいでしょ!?なんで貯蓄全部なくなったの!?」
父「なんでだと思う?」
タカシ「えっ…。お父さんがギャンブルにハマったとか?」

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父と秋の交通安全の劇の練習をすることになりまして

父「タカシ!お前に朗報だ!俳優目指しているんだったよな?なんとお父さんが演劇の話持ってきたぞ〜♪」
タカシ「本当に!?どこで?内容は!?」
父「なんと、場所はお父さんの職場だ!」
タカシ「…。職場?何すんの?」
父「うん、お父さんの職場でな、交通安全の演劇をするんだよ。ほら、煽り運転とかアクセルとブレーキの踏み間違えとかすごいだろ?だから、社長が社員に意識付けをさせるって言うんだよ。」
タカシ「で

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