e.スープカレー
こずやのグランドメニュー第5弾…
「 こずや の サラサラカレー 」です。
北海道も野菜が美味しい季節になりましたので、どの料理も彩り豊かに美味しくいただけます。
地球の恵にいつも以上に感謝したくなる季節でもあります。
スープカレーもその時々で具材は変わりますが、北海道ではこれから秋にかけてが一番の作り時です。
スープカレーは、通常のとろみのついたルーカレーと違う形態のサラッとしたスープ状のカレーです。
基本的にはご飯と別々に出されて、スプーンにすくったご飯をスープカレーにくぐらせて食べるのが正式な食べ方です。
スープカレー発祥のお店は札幌市内の喫茶店 アジャンタ と専門店 マジックスパイス と言われています。
1971年に開店したアジャンタは、漢方の薬膳スープとインドのスパイス料理を組み合わせた“薬膳カリィ”を1975年頃に提供し始めました。
当初は“薬膳カリィ”と呼ばれていて、現在の様に具が全く入っていない完全にスープ状のカレーでした。
その後に客の要望で、ダシにとっていた鶏肉や野菜を入れるようになり具が入った“薬膳カリィ”になりました。
初めて“スープカレー”という名称で提供したのは、マジックスパイスです。
マジックスパイスは“薬膳カリィ”に、インドネシアの鶏肉のスープ料理のソトアヤムをアレンジして、初めて“スープカレー”というメニューで提供しました。
1980年代にはまだ“スープカレー”の名前は使われていませんでしたが、既に札幌では人気が高まりつつあり、いろいろな専門店が増え始めていました。
1984年開店のスリランカ狂我国、1985年開店の木多郎など…。
そして、1993年にマジックスパイスが開店して“スープカレー”の名前で売り出したことを機に、多くのお店が“スープカレー”の名前で同種の料理を出すようになって、定着していきました。
“スープカレー”と聞いて、普通のカレーを薄めただけのシャバシャバカレーなのでは?…といった印象を持った人達が、実際に食べてみると、そのイメージと深い味わいのギャップにガツンとやられて衝撃を受けて、どんどん広まっていきました。
やはり、良いものは口コミで広まります…これ基本!
そして、俳優の大泉 洋さんが全国に向けてスープカレーの魅力を発信したことで国民食になりました。
2000年以降に全国的なブームになり、札幌市内には200軒を超える“スープカレー”の専門店があります。
現在人気のある大型店もこの頃にオープンし始めました。
らっきょ は1999年に開店して、木多郎がルーツのトマト系スープカレーにフランス料理のフォン・ド・ボーを取り入れて、そこに焦がしバジルを浮かべるスタイルを広めました。
奥芝商店は2006年に開店して、えび系スープカレーのルーツになりました。
私が通っている藍色は奥芝商店から独立した店主のお店です。
このようにして札幌…いや、北海道を代表する郷土料理の1つになりました。
北海道は今から秋にかけて、1年の間で最も豊富な食材を新鮮な状態で食べられる季節です。
そんな美味しいお肉やお野菜など…いろいろな食材を美味しくいただける健康食でもあるスープカレーです。
あぁ~おいしい ♪
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