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☆ふくしのおべんきょう☆

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もぐりのソーシャルワーカーですが、こそっと福祉のお勉強をしています。
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#貧困

82.社会の課題 part.2~福祉編

現在の日本は少子高齢化が進んでいて、今後はますます勢いを増して突き進みます。 2025年問題も既に始まっています。 若い世代の人口や出生率が減少しているのに対して、75歳以上の後期高齢者が国民の4人に1人という超高齢社会を迎えています。 今までのまま今後も同じ対応をしていくとなると、社会保障の担い手となる労働人口が減っていくことによって、社会保障費のバランスが崩壊し、労働人口への負荷が増加します。 医療や介護業界の需要と供給のバランスも崩壊します。 高齢者数の急増に

67.生活保護制度のこと

現在の日本は、生き辛い時代になりました。 既に“生きる”ことが大変というか…“生きる”ことに莫大なお金がかかるようになってしまいました。 日本は払った税金に対して、充分な還元を受けられているという実感を感じられない国として有名です。 その結果、国民は自国の政治…政府を信頼していない人が大勢いますし、“自己責任で生きていくしかない”と考えている人も多いのかもしれません。 “自助社会”です。 国の流れとして、今のままを維持・継続するのであれば、今後もその状況は酷く

56.教育格差

教育格差は、生まれ育った環境によって受けられる教育に格差が生まれることをいいます。 そして、教育の格差は子どもの時だけではなく、大人になってからも様々な問題を生んでしまいます。 本人の能力と関係のない要因で進路が決められてしまう場合があります。 生活に困窮している家庭に生まれ、学校の勉強で良い成績を出し続けたとしても、大学に通うには授業料や入学金など様々な費用が掛かります。 この費用を払えない家庭環境にある場合、“奨学金で返済の義務を背負うなら進学を諦める”という人

49.格差社会

日本国憲法第14条に…、 “すべて国民は、法の下に平等であって、人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、政治的、経済的又は社会的関係において、差別されない” …と書かれています。 所謂、法の下の平等の規定です。 しかし現実はと言うと、かなりかけ離れた社会になっているように思えます。 格差です。 両親の世帯年収や学歴と子どもの学歴や生涯年収の間には、相関関係があると言われています。 義務教育期間は教育の機会が保証されているとはいえ、学校外支出…つまり習い

20.貧困とヤングケアラー

日本人口の6人に1人が相対的貧困とされている日本の貧困率は、2012年に16.1%、2015年は15.7%、2018年には15.4%と僅かに改善傾向にはあります。 しかし、OECDの2021年の相対的貧困率を見ると、日本は先進国の中でもっとも高く、G7中でもワースト1位になっています。 相対的貧困率の高さは国内における格差の大きさを表します。 相対的貧困とは、その国や社会で多くの人たちが享受できている生活水準に満たない状態になっていることを言います。 2000年代中頃