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ペイント大全ショウケース:トロール パート7(金属、鉄に浮く赤錆、草の製作)

よくぞ来た。前回のショウケースで、肌の色味を含めて重厚な仕上がりを見せ始めたトロール。

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今回は、棍棒の釘、口元のピアス、腕輪の鋲や髪飾りといった金属部分を仕上げ、デキモノの色味を調整したら、いよいよ地面のペイントに入るぜ。それじゃあ、早速行ってみよう!

金属部分のベースコート(フラットペイント)

まず使うのは109【チェインメイル】。コートデアームズでは、ちょうど中間にあたる明るさの銀色だ。メタリックカラーは金属の粒子が入っているため、通常カラーより比重が重い。使用前に、いつものカラーより丁寧にシェイクすることが大切だ(メタリックカラーの使用手引きは『マスターズ:鋼鉄(前編)』に詳しい)。

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パレットにとり、水道水を少し加えてコネたら、金属色にしたい各部にムラなくフラットペイント。チェインメイルはかなり隠蔽力が強いので、はみ出しには気をつけてな。もしはみ出したら、乾き次第元の色で塗り直しておこう。ほとんど仕上げの段階だから、その都度直さないと、そのまま忘れたりして、トップコート後に気付いたりしちゃうからな!


金属部分への陰影づけ(シェイディング)

続いて、金属部に陰影をつけつつ、全体の色味を落ち着かせよう。陰影づけにぴったりなサラサラ塗料=インクによるシェイディングで、手早く効果を出してやる。

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使うのは、153【インク:アーマー】。黒に近いんだけど、実際はほのかな茶色が混ざっていて、鎧や武器のシェイディングにぴったりな色だ。パレットが半分透けるくらいに水道水で薄めたら、先ほどチェインメイルをペイントした各部にシェイディング。右の写真を見ればわかる通り、凹部にしっかりと陰影が入りつつ、全体に渋みのある輝きをもたらしてくれる。

今回は金属部の面積が狭いのと、しょっちゅう水につかっているせいで、金属の輝きはくすみ、濁っているだろう。そこで今回はハイライトをかけず、これでOKとする。

この例外が、棍棒にさしてある大クギだ。こいつは何度も血を吸っているだろうし、当然それを拭き取ることもしていないだろう。ピアスや髪飾りは銀や金だから、くすむだけかもしれないけど、クギは相当に錆び散らかしているはずだ。

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