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🔰ペイント大全ベーシック:シェイディング伝説

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よくぞ来た。ベースコート(基本色の塗装)をフラットペイントですませたら、シェイディング(陰影づけ)をする。今回は、ミニチュアの凹部を強調して陰影をつけ、今後のペイントの礎となるシェイディングについて語ろう。

そもそもなぜ陰影をつけるのか?

筋肉や衣服、あるいは髪の毛や顔、武器防具、装備品、毛皮や骨など、ミニチュアは色々な要素で構成される。俺たちのペイントする題材は、原寸大のそれと比べるとそりゃあ小さい。だから、小さなミニチュアをペイントする時は、自然光による陰影だけでは物足りないのだ。

そこで発展したのが、グラデーション(色の移り変わり)による筆塗りペイントである。これは、本来の色(ベースコート)で塗り分けるだけじゃなく、暗くなる部分にはより暗い色(シェイド)を、明るくなる部分にはより明るい色(ハイライト)を載せるということ。照明の当たり具合に関係なく、ミニチュアの精密なディティールや質感を筆塗りで浮き上がらせるわけだ。プラモデルでも、スミ入れとかエアブラシでのグラデーション塗装は昔からある技法で、最近ではカラー・モジュレーションなんて名前でも、グラデーション塗装が広く親しまれはじめているね。ちなみに、このペイント大全は筆塗りに特化しているので、エアブラシでのペイントは扱わない。


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フラットペイントによる塗り分けだけじゃなく、各部にグラデーションが施されたミニチュアは、精密さや迫力、質感や臨場感が段違いだ。

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