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🔰ペイント大全ベーシック:ミニチュア撮影伝説

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よくぞ来た。今回は、ペイントテクとは直接の関係こそないが、君自身の作品を他の人に見てもらう上で最も手軽な方法…ミニチュアの撮影方法について紹介しようと思う。

ミニチュアに限らず、プラモでもイラストでも何でも、おおよそ表現作品と言うものは、作者でない人にも見てもらうことが、大きな原動力になったりするものだ。黙々と製作に打ちこみ、完成した作品を一人眺めて楽しむ、というのもリッパな楽しみ方だし、それこそホビーの醍醐味、と思う人もいることだろう。

その一方で、作品を他の人にも見てもらいたい、と言うのは、創造をする者として至極自然な想いでもある。家族や友だちと言った身近な人たちに始まり、やがてはコンテストや店舗などでの作品展示、果てには専門誌の作例として誌面で紹介されたり、仲間とのグループ展示や自分の個展を開くといった「お披露目」の方法があるね。

そして今や21世紀。インターネットは俺たちの日常に組み込まれた。レイバーの実用化宇宙への旅は実現していないが、我々にはSNSと言うものがある。海外ではフェイスブックとインスタグラム、日本ではツイッターが、ミニチュアの作品を多数の人に見てもらう上で最も一般的な方法だ(俺個人はnoteも推しているが、今後の浸透は、note自体の開拓ペース次第ともいえる。先日のカウンシルでも書いたように、noteの開拓は進んでいるが、暗い森では、いまだ妖しげなブラックメタルバンドたちがプロモビデオの撮影中だからだ)。


これはノルウェーの製薬会社が製作したのど飴のCMだが、雰囲気は伝わるだろう。つまりnoteはまだ、インスタほどスノッブではなく、ツイッターほどポップでもないと言うことである。そしてそれは良いことだ。



ミニチュアの撮影はムズかしいのか

ミニチュア撮影はムズかしくない。むしろ、写真の被写体として簡単な部類に入ると俺は思っている。撮影中に動かないし、約束の時間に来ないとか、休憩を取らせろとか、ギャラを上げろとかわめいたりもしない。プライバシーの尊重を主張してボカしを入れさせられることもない。被写体としてのミニチュアは、決して強敵ではないのだ。

俺たちが撮影全般をムズかしいと感じるのは、写真撮影自体が一つの山だからだ。撮影自体がホビーとなり、その道をゆく人々は、被写体や状況に応じて複数のカメラやレンズを駆使する。また、数多くのプロフェッショナル・カメラマンが存在し、勝れた写真は芸術品となりうるのだ。これほどの高い山の頂を、ふもとから見あげている何も知らない「初心の友」だから、最初はビビるわけさ。

俺が今日君に伝えたいことの一つ目。それは「ビビるな」と言うことである。ビビっていては何も始まらないし、そもそも、最初は何も知らなくて当たり前だ。萎縮する必要は何もないんだぜ。

俺自身、プロのカメラマンではない。でも、写真を撮るのは大好きだ。デジカメがまだ出始めのころ、ポジフィルムでミニチュアのパッケージ写真や書籍用の作例写真を撮っていた経験はあるし、今も一つの趣味として写真撮影を楽しんでいるけど、けっして詳しいわけじゃない。その道のプロに言わせれば、俺のスキルは運動会で子供の写真を撮りまくるパパや、インスタで食い物の写真を上げてイキっているナウいヤングと同じレベルであろう。機材とかも、かなりお安いもので、本格的と呼べるのは、おそらく照明器具ぐらいだ。

だからこそ、俺がミニチュアを撮影する時の方法は、きっと君の役に立ててもらえると思う。逆に言えば、今日紹介するポイントを抑えるだけで、君は俺と同じような写真が撮れるということだ。

君は将来、カメラという新しいホビーに目覚め、その山をも登りたくなるかもしれない。逆に君は、撮影自体はあくまでもカジュアルに楽しみ、君のミニチュアを他の人とシェアできればいいと思うかもしれない。これは君のホビーだ。好きにやるのがイチバンさ。

いずれにせよ、今日のエントリーを読むことで、君はスマホとコンパクトデジカメによる「手軽なイイ感じのミニチュア撮影方法」を知ることになる

作品写真をスマホでイイ感じに撮影する方法


情感ある写真をデジタルカメラでイイ感じに撮影する方法


ミニチュア撮影のコツ

君がスマホで撮るのであれ、デジカメを使うのであれ、ミニチュアを撮影する時に共通する注意点をいくつか紹介しよう。

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