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ペイント大全ショウケース:ブラックゴブリンの大族長パート5(鋼鉄と真鍮)

よくぞ来た。パート4に 続き、今回は「金属部分」をどうペイントするか、「鋼鉄」「真鍮」それぞれをじっくり解説しよう。今回は、今まで紹介してきた様々なテクがガンガン登場してきて、それぞれが重層的に積み重なる。今まで単独で使ってきたテクを合わせ技で使ったり、以前とは違う目的で同じテクを使ったり、色は同じでも、ペイントする部位ごとに違うテクでハイライトをかけたりと、盛りだくさんだ。今月はギリギリ月末の発表になったけど、そのぶん超充実の内容になった。じっくり読んで楽しんでくれ。そして手を動かし、実際にやってみてくれ! 読んだだけでは知識が増えるだけ。実際に手を動かし、マスターすれば君自身の技術になるぜ。

今回は先日の「ペイント大全マスターズ:金属」の補完的・発展的な内容になる。前編ではチェインメイル(鎖かたびら)を、後編では兜(平滑な防具)と剣(刃物)をペイントしたよね。「ペイント大全マスターズ:金属」には、メタリックカラーの特徴や扱い方、水入れの注意など、メタリックカラーを扱う上で重要な事柄をまとめた「メタリックカラーの覚書」も入っている。未読、あるいは内容がぼんやりしている場合は、ぜひ一度読んでから、以下を読み進めてくれ。


ミニチュア見巧者:部位ごとでペイント法も変わる

ここで、ブラックゴブリンの大族長を改めてじっくり見よう。同じ「金属部分」とは言っても、部位や形状ごとでペイントの方法が変わってくるんだ。色を一部変えるかもしれない。それに、こうした時間は、ミニチュアにデザイナーが託した物語を読み取るチャンスでもある。「ミニチュアとの語らい」というやつだ。

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