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【掌編】星を掴んで(居酒屋CLUSTARS「したため」)


Ⅰ.この小説について

本作は、居酒屋CLUSTARS「したため」の営業中に執筆しました。

ヘルプ店員として来てくださった、VTuberの月冠むーんさんをモチーフとした小説です。

月冠むーんさん:X(Twitter)YouTube

居酒屋CLUSTARS「したため」については、以下の記事をご覧ください。


Ⅱ.【掌編】星を掴んで

 お星さまやお月さまが光るカフェの屋上で。
 月冠むーんは、もっと上の方にある夜空を見上げていた。
 どこまでも広がる世界を。
 彼女はストーリー性のあるゲーム実況が好きなVTuberだ。
 繊細な感受性で物語を受け止め、優しく見守るお姉さん的なボイスで、「ああなればいいのにな」なんて何度も配信で言っていた。

 友人から借りたHMD、それがこの世界への招待状だった。
 初めて来たとき、仲良くなれるか不安だったけれども。
 みんな、仲良くなるのが早いと思った。
 ゲームのキャラクターが間近にいると、それだけで「仲良くなりたい!」という気持ちがお互いに芽生える。

「本当にゲームの世界があるなんて……!」
 もっと、いろんなことに挑戦したいと決意を新たにする。
 例えば、自分自身もワールドを作って、明るい満月を浮かべてみたり……!


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