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筋トレと読書とパンドラと映画

・筋肉
 以前は定期的に思い立って筋トレをしていたんですが、ふっとそれが半年くらい空いてしまって、なんとなく体型がみっともなくなってきた気がしたので、昨日スクワットを30回やりました。今日はもっとやります。
 筋トレもなかなか効かねぇなぁってことで続いてこなかったんですけど、少なくとも現状を維持してくれていたんだなと今更。今後の人生の中で今が1番痩せやすいのでね。別にデブには見えないんですけど、太ることにトラウマがあるので……

・読書
 Kindleでハヤカワが半額になってたので買い込みました。ミステリはサクサク読めるあたり、「読者に集中できねぇなぁ〜!」っていうのは単純に不向きなジャンルに挑んでいるだけな気がしますね。慣れてる村上春樹とかもサクサク読めるし、カッコつけてんじゃねぇよって話。コーランと源氏物語を積んでお前は何がしたいんだ。
 読んだのは『死と奇術師』と『死まで139歩』。面白かったです。どちらもメタいというか、風刺とか社会派とか後期クイーン問題とかどうでもいいから俺たちゃ密室殺人がありゃ飯が食えるんじゃ、という潔い伝統回帰の作品なんですね。個人的にも好ましい流れだと思いますが、どうやっても科学捜査とスマートフォンが出てこない時代の話になるので、そのうち時代劇というか、歴史小説の棚に並びそう。もう並んでるのかな。

・パンドラの人狼
 というゲームがあるらしい。やってきました。
 要は特殊設定有りの人狼ゲームで、プレイヤー側もゲーム開始時には狼何匹で特殊役職は何がいてどんな能力なのかわからない。その辺を探りながら吊ったり吊られたりする。人狼とマーダーミステリーを混ぜた感じ。
 感想としてはかなり良かったです。
◎いいところ
 ゲーム性としてはマーダーミステリーよりも望んでいるものに近い。頭使って口先で戦いたい、という需要に応えてくれる。じゃあ人狼でよくないかって話になると、それって結局パターン化専門化されすぎてあえて今から立ち入りたいとは思わない。ちょうどいいっすね。
 マーダーが弱い人はたぶんこのゲームもあんまり上手じゃないと思うんですけど、マーダーと違って早めに吊っちゃえばゲーム自体が台無しになることは避けられるし、やっぱりマーダーの「2時間かけて1人吊ります」は人ガチャすぎると改めて感じる次第。そこで安定したパフォーマンスを求めると「物語体験」みたいな方向に行っちゃってどんどん自分が求めるところから遠ざかるという。私は第二の王府百年を求めているだけなんだ。
 逆に人狼勢が有利って感じもしなかったです。そこも良いところだと思う。誰でもできますとは言えないけど、経験不問ではある。
△あやういところ
 作者=GMでやってもらったんですけど、属人的というか、個人の天才に依ってるから広がる未来が全く見えない。作るのもGMも難しすぎる……
 人数集めも厳しいですね。今回は14人、マジでよく集まったし、よく集めていただいたと思います。参加させてもらって本当にありがたかった。6〜7人のマーダーでも人集めしんどいのに14は流石に……集まる前に年金支給開始されちゃう。
 今度は店舗で募集してるタイミングがあれば行きたいと思ってます。多弁強弁は禁止です!って人は申し訳ないけどTwiplaで名前見たら避けてください……我々も普段はこっちから避けるんだけどパンドラに関しては立ってたらやりてぇんだ……

・君たちはどう生きるか
 見てきました。
 ジブリの映画って今まで思い出のマーニーしか劇場に見に行ってないんですよね。だから初駿(はつはやお)。
 テレビでもいいなら、カリオストロの城(あれってジブリか?)とラピュタは流石に金ローで何度も見たけど、ナウシカは通しで見たことないかも。もののけは多分見てる。トトロとか火垂るも見てないですね、たぶん。
 映画自体は割と好きなんですが、基本的に邦画を全然見ないし国内小説も読まないで、結構「日本人の必須教養」みたいなのを意図的に避けて生きてきたんですけど、いまさら別の人間にはならんしええやろ、ってことで今回行ってきました。
 で、面白かったですね。ここから下にもネタバレは一切無いです。
 たぶん技術的に最高峰にあるんでしょうけど、画面見ててつまらない瞬間が無いというか、すごくノーストレスで摂取できるエンタメでした。とても丁寧に作られてる。3時間火の前でアクを取り続けてくれた感じ。
 映画館ってある種の拘束で、つまんなかったらどうしよう、トイレ行きたくなったら、喉乾いたら、って始まる前は結構不安なんです(だから最悪爆発で間を持たせてくれるコナンだけ毎年見に行く)。でも『君たち〜』は始まったらマジでスイスイでした。すごいね。
 ストーリーは……部分はわかるけど全体がぼんやりしてるというか。あんまりどのキャラにも深く立ち入らないし、じゃあ主人公にめっちゃフォーカスするかっていうとそうでもないし。それがゆえのノーストレスなのかもしれないけど。すごく面白いCMだけど何の宣伝なのかよくわからんな、みたいな。そういう意味性というか、メッセージ的啓蒙的な役割を放棄して、純粋に配置による芸術を作りたいってことなら完璧に達成してると思う。そうなるとタイトルも一種の諧謔なのかな。
 どっちにしろ明確なものはないはずなので、見る人がそれぞれの意味を見出すならどれも間違いではないというか。
「ジブリ全部見てたら宮崎駿のメッセージはわかる、素人は黙っとれ、もう一回見直してこい」って言われたら……何回でも見ますよ。面白いしノーストレスだし。画面のどこ見ても手が込んでる。
 とりあえずナウシカとトトロは見てみようかな。

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