奇抜な友人の奇妙な体験。 不思議な体験は人により、不思議ではなくなる。
いつも、お読み頂き有難うございます。たくさんのスキやフオローも、本当に有難うございます。
今回は、私の友人の奇妙な体験談をお話しさせて頂きます。
奇抜な友人
友人になかなか、奇抜な男がいます。
10代の終わりに知り合った私よりも、4歳年上のバンドマンで、ある音楽ジャンルのインディーズシーンでは、なかなかに、有名だった人です。
私は、彼にたくさんの影響を受けました。私にとって、メンターのひとりなのですが、とにかく、滅茶苦茶で、情に熱く、異常な行動力を持った人間です。
そんな彼は、本人に自覚のない、不思議な体験を
多々しています。
そういえば、芸術関係の方には、不思議な能力を持った方が多いですよね。
あと、マッサージ系の仕事をしている方にも多い気がします。
消えた女性
出会った当時、彼は、売れないバンドマンだったので、(現在は、売れない芸能人です笑)アルバイトをしていました。配達系の仕事です。
ある時、配達を終え、原付で公道を走っていると街灯に照らされて、フラフラと歩いている若い女性の方を発見したそうです。
時刻は夜の21時くらいでした。
当時、携帯にすぐに連絡が来たので、よく覚えています。
彼は、「事件のにおい!」と思い、原付を道路わきに止めました。こういうことに、すぐ、首を突っ込み、いらないトラブルを楽しむ人なのです。
「お姉さん、どうしたの?」と声をかけようとすると、その女性は、急に、ドタッと、仰向けに倒れたそうです。
「これは、いけない」と、走りよると、彼女は、暗がりの中、焦点の合わない目で宙を仰いで、口をパクパクさせていました。
普通、この時点で「ぎょっ」とするはずなのですが、この人はしません。
至って普通に、「大丈夫かい?」と話しかけ、「救急車を呼ぼう」と携帯を取り出しました。
次の瞬間、その女性は「キーッ!!」と奇声を上げ、そのまま、ダッシュで、道路わきの真っ暗な林へ走っていきました。
裸足だったそうです。
彼は、驚くより、「いかん!錯乱している!」と思い、追いかけました。
「速かった。異常に速かった」と話していました。
裸足で、暗い木々の間を駆け抜けるさまは、彼曰く、「何もない草原を走っているようだった」そうです。
そして、林の終わりにあるフェンスをありえない速度で乗り越えました。というより、本当に「飛びこえた」ように見えたと話しておりました。
彼が、何も見えない木々の中をやっとの思いで走り、フェンス前に立つと女性はいません。
、、、、フェンスの向こうは、お墓でした。墓地群でした。
この時、私に電話をしてきました。
「怪我した女の人が、走っていなくなった。すぐ来てくれ」という意味不明な内容でしたが、私は、すぐに駆け付けました。
まだ、何があったのか詳しく知らない状態です。
現場につくと、パトカーが1台来ていました。彼が通報していました。
パトカーは、数台になり、警官の方々がしばらく辺りを捜索していましたが、彼女はどこにもおらず、彼の勘違い的な扱いで終了しました。
彼は、言いました。「あの状態で、あのダッシュ、何者だよ。すげーな」と。
私は、違う感想を持ちましたが、あまりに「気にしない彼の姿勢」に絶句して、何も言えませんでした。
そんな彼は、言います。
「俺、こういうの2回目だぜ。異常に足の速い人間て、割りといるのな!」
消えた男性
話を聞くとこうでした。
場所は、郊外の住宅地。彼女の家の前。
彼は、車の中で、彼女が出てくるのを待っています。時刻は午前2時過ぎくらい。
彼女を待つ間、ギターでも弾いていようと、運転席で、ジャカジャカと音を立てていました。
ふと、バックミラーを見ると、知らない男が、リアガラスに張り付き中を覗いている。
虚ろな目をして、、、。
彼は、それを見るなり、「変質者だ!」と思い、車を飛び出し「何してやがる!」と叫び、詰め寄ろうとしたそうです。
すると、男は、リアガラスの前にいない。
数メートル先を小走りに進んでいたそうです。
「待て!」と彼は追いかけますが、住宅地の角をスッスッと曲がってしまい、追いつけない。
しつこい彼は、住宅地を抜けるまで、追いかけたそうです。
何度目かの角を曲がると、行き止まり。
すでに、周りに人家はなく、隠れるところもなかったので、彼は、「正面のフェンスを乗り越えて逃げた」と断定。
フェンスをよじ登り、反対側を覗きました。
、、、お墓でした。墓地群だったそうです。
その時は、通報せず。
なぜなら、彼女が待っているからです。
真剣に、彼は、「足の速いやつ」と思っていました。
「それ、幽霊じゃないの」と聞けないくらい。
感想
ある意味、正常な判断ですかね?
しかし、彼は、まだまだ、こんな不思議経験をしてるのです。
真夜中、山の中にある心霊スポットで、ロケーションが良いからと、バンドの映像撮影の打ち合わせをする。
そして、「○○ちゃん(私のこと)、やっぱ、夜でも、外で打ち合わせとか、いけねーわ。どっかの赤ん坊がさ、ずっと夜泣きしてて、話しがきこえなくて、うるさいのよ」と言っておりました。
山中です。殺人現場と噂される心霊スポットです。
これらは、彼の不思議体験の氷山の一角です。
私は、すごく思いました。
「これだけのことに出会っても、本当に霊感的な力を持っている人間は、気にしない。不思議な存在を受け入れて気にしない方と、全く気がついていないから、気にしない人の二通りがいる」と。
共通点は、不可解な状況に、決して、驚かないことですね笑。
いつも、お読み頂き有難うございます。
不思議な友人のお話しでした。また、機会があればこの人のお話しをさせて頂きます。
皆様が、お幸せでありますように。
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