法法紙 547文字宣言 記憶喪失の国、記憶喪失の国民③
日本とはなにか、日本という固有名詞の原義は、民族名でも、地名でもなく、国家号のカテゴリーに属する。
日本という国家号が正式に使われ出したのは、8世紀初頭であり、
この日本という国家号の成立と古代専制君主の称号としての『天皇』の成立は不可分一体の関係にあり、
ともに古代専制律令国家の天皇制帝国としての建国と軸を一にしている。
『日本』の「日」とはなにか?
「日」とは太陽のことであり、天照皇大神の子孫であることを意味する。
『日本』とは「陽のもとの国」「陽の出づる処の天子の国」「天皇の国家」を意味している。
日本と中華とは、その思想的意味内容を同じくしている。
「中華」とは漢民族が傲慢不遜にもオノレを開化した文明世界の中心と自惚れ、四囲の原始共同体に生きる原住民諸部族を「辺境」「東夷」「西戎」「南蛮」「北狄」と称して蔑視し絶滅せんとした古代文明帝国主義の反革命思想そのものである。
中華帝国を模倣し、オノレを文明世界の中心と自惚れつつ、まつろわぬ原住民諸部族「エビス」「ハヤト」「クマソ」「ツチグモ」「ミシハセ」・・・を「辺境」「野蛮」「北狄」と称して蔑視し、さらに先輩中華帝国をも『陽没する処の国』と蔑むウルトラ放漫帝国主義思想こそ、『日本』という国家号の思想内容である。
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