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飲食店が生き残るには?高級店はフードデリバリーよりも「ムードデリバリー」を目指すべき

テイクアウトやデリバリーに移行する飲食店はかなり増えてきた。素晴らしいことである。

私も活用させて貰っているが、居酒屋の揚げ物は何であんなに美味しいのだろうか。

一般的な飲食店が生き残る為には、今の方向性で間違っていないと思う。

だが同時に高級店が生き残るのは厳しいだろうなという印象も受ける。

どういうことかと言うと、高級店というのは、料理そのものではなく「一流の料理人が一流の素材で作った」という価値の下に成立しているからだ。

当然、そこにはお店の雰囲気であったり、店員さんのサービスも含まれている。

するとテイクアウトやデリバリーで「名店の味を自宅で」という風にしてもこれまでと同じ価値を提供することはできなくなってしまうのである。

だから価値としては、「普通に美味しい」程度に落ち着いてしまい、値段と味が釣り合わなくなってしまうのだ。

高級店が生き残る方法

今は物珍しさがあるから、高級お弁当的なものとして売ることもできるだろう。

だがこのスタイルが浸透してきたとき、はたして高級店は生き残ることができるのだろうか。

美味しい「お店の味」を食べたいだけなら、一般的な飲食店から注文すればいいという風になってしまわないだろうか。

そう、高級店を選択する理由がなくなってしまうのである。

だから私は、高級店が生き残るには、「お店の味」で勝負するのではなく「お店の雰囲気」で勝負するべきと考える。

一番簡単なのは、出張料理人という形だろう。感染に配慮した上でシェフ自ら料理を振る舞うのだ。

当然、価格は今の10倍くらいにしないと採算は取れないはずだ。

だがそれで良い。世の中にはそれでも喜んで支払う人間はいるだろう。

信じられないなら、なぜ飛行機にはファーストクラスがあるのかを考えてみて欲しい。

彼らは移動の為だけにお金を払っているわけではないだろう。それと同じである。

だからフードデリバリーではなく「ムード(雰囲気)デリバリー」をするべきなのである。

追伸

掘り下げが足りなくて申し訳ない。私は飲食業界の人間ではないので、これは一人のユーザーとしての意見である。

おそらく飲食業界というのは、価格の二極化が激しくなると思う。高額なものは、より高額になっていくはずだ。

そうでもしないと従来の価値が提供できなくなってしまったからである。

かつての「コスパがいい」という概念はなくなっていくだろう。



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