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シャンプーの選び方~合わないシャンプーが多いわけ~ヘアケアの話

どうして合わないシャンプーに出会ってしまうのか。

頭皮を含め皮膚には自然治癒力があります。転んで怪我をしても皮膚は再生しますね。人の皮膚はターンオーバーを繰りかえし成長し続けるのです。
そして老廃物と言われるものは、不要になった表皮がはがれたものです。いわゆる新陳代謝です。自然治癒力を上げるということは、新陳代謝の活力を上げることだと思います。

近年では環境ホルモンなどの影響で、皮膚が敏感になってしまうことも多くなりました。今までアレルギーとは無縁だった人もある日突然かぶれることもあります。今まで使えたのに・・・ということもあって気が付かないうちに過敏になってしまうこともあります。
肌に使うものは経皮吸収するものです。単純に表面だけを潤すだけのものではありません。様々な広告の中で真皮に届くとか皮膚の断面をみせてここまで届くというものが多くあります。素材が肌に合えば効果があっても、それが合わなければ酷いことになってしまうのです。

化粧品類におけるアレルギー反応というのは簡単に言えば使ったら痒みが出る、湿疹が出る、かぶれる、赤くなる時に炎症になるなどがあります。

アレルゲンとなる素材は数多くあります。すべてを挙げると紙面がたいへんなことになってしまうので、考え方だけお伝えしたいと思います。
化粧品というジャンルに限って言えば、界面活性剤に使用される薬剤に反応する方が多いといわれています。そもそも、古代ギリシャの時代からクリームは作られていました。油と水をホウ砂(ホウ酸ナトリウム)を使って乳化させたものです。界面活性剤の歴史はここから始まっています。当然現代においては植物性由来など化学の力で抽出した界面活性剤を使うようになっています。これらの成分が肌に刺激を与えてしまいアレルギー反応をおこしてしまうのです。従って、それらの成分を使用している化粧品は製品製作の過程でアレルギーテストを行って反応が少ないものを採用していきます。しかし、界面活性剤は化学的研究によってその種類も豊富になり、植物由来とはいっても、合成活性剤と変わらない成分もかなりの数に上ります。

ちなみに、アレルギー性皮膚障害を起こす製品から2017年における資料では、化粧品が56%と最も高く続いて医薬品の27%、となっていました。さらに化粧品類の中で最もアレルギー反応を起こしやすい製品は「シャンプー」です。その次が染毛剤。(日本医療研究会開発機構・評価事業 2019年から)当然、シャンプーが合わないという声が多くなるのもうなずけます。

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シャンプーの場合、「洗う」ことと「経皮吸収する」という要素があります。洗うということは老化した皮膚(頭皮)を流すことと空気中の汚れを落とす、そして皮脂についた汚れを落とすことです。その際、使うシャンプーの成分は経皮吸収されますので、やはり自然治癒力を上げるためには、あまり合成成分が入っていないほうがいいと思います。基本「洗う」というのは石鹸(アルカリ性)が基本です。しかし、石鹸で髪の毛を洗うと恐ろしくきしんでしまいます。そのきしみを少しでも緩和するために様々な成分を配合します。しかし、ラウリル硫酸ナトリウムやラウリス硫酸ナトリウムなどは長く使い続けるのはやめたほうがいいと思います。価格の安い製品はほとんど使われています。

そしてコンディショナーやリンスは、洗い流した頭皮及び髪の毛がアルカリ性になっているので、中和するために弱酸性の成分を与えることで軋みを解消させるものです。極端なことを言えば「お酢」で作ったリンスでも髪の毛が中和されますが、さすがにその使用感はいただけませんでした。洗い上りの感触はとても大事な要素だと思います。そして香り。
香料も合成香料はアレルギーを起こす方もいますので、できれば合成香料を使っていないものをお勧めします。






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