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自分のやりたいことを諦めるなんて一番簡単で一番つまらない

ヘラルボニーの晋太郎です。

まだまだマスク着用必須な世の中が続きそうなので現在ヘラルボニーが挑戦中の「日常をアートで美しく彩る、サステナブルなリバーシブルアートマスク」の到着が待ち遠しいです。

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さて話は変わって、noteを書こうとMac Book Proを開き何を話そうか迷った挙句、突拍子もないですが今回は就職活動からヘラルボニーに入社するまでの記憶を思い出しながら話をしたいと思います。

時は2016年の11月に遡る。地方の公立大学に通っていた僕は友達よりも早く就職活動に走っていた。周りの友達より早く就職活動をスタートしたのも、高校野球でレギュラーにもなれずましてやベンチにすら入れなかった自分が情けなくて、悔しくて今まで輝けなかった自分を肯定したかったとは言いつつも、多分早く有名企業から内定を受けて周りに見栄をはりたいだけだったかもしれない。

就職試験には、震災を原体験に「地方に価値があることを再認識して地域の価値を伝える仕事がしたい」と思い広告でクリエイティブに地方の魅力を伝えていくのだと今振り返るとなんとも浅はかで薄くよくありそうな志望動機を携えて臨んでいた。

結果から言うと名前の知れている大手広告代理店の子会社に内定を貰い、バイトをしていた居酒屋で仲のいいサラリーマン達に内定先を伝えるたび「すごいね!」「よく入れたな」と言われるたびに、ちっぽけな僕のスーパーの特売品よりも安い承認欲求は満たされていた。

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新卒1年目の試練と少しの希望

入社して1ヶ月与えられた肩書きは「営業」だった。手に職もないし、すごい企画力も創造力も持ち合わせてなかったから当然とも言える。それでも「営業」という肩書きがあってもクリエイティブな企画営業マンになるという抽象的で意識だけは高い目標を掲げて意気揚々と仕事に臨んだ。

しかしながら現実は厳しく、テンパってミスをしまくるタイプの人間の僕はミスを大量にして、そんな自分に情けなくなり「地方に価値があることを再認識して地域の価値を伝える仕事がしたい」なんて言っていた自分に恥ずかしくなり、日々降りかかるストレスと言葉にできない感情をアルコール9%のロング缶で飲み込む毎日を送っていた。

何者にもなれずに生きていく自分の未来が浮かんでそれにただただ怯えていただけのように思う。

やってみたいと思ったから飛び込んだ世界

いつものようにクライアントに請求書を持っていく途中仕事用ではなく私用の携帯に1本の電話がきた。

「ヘラルボニーで働いてみない?」

1ファンでずっと眺めていたヘラルボニーの文登さんからの誘いだった。

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外から見ていた僕にとってヘラルボニーは、クリエイティブに社会課題と向き合っていて、眩しいほど輝いて見えて、こんな誘い断る理由もないし正直チャンスだと思った。「クリエイティブな仕事がしたい!」という漠然とした目標を諦めなかったからだ。

やりたいことを諦めるなんて一番簡単で一番つまらない

ヘラルボニーに入社をしてから色んな仕事にディレクターという立場で携わらせて頂いて、クリエイティブ業界の中でもコピーライターやデザイナーと関わる大人たちは本当にカッコ良くて最高だった。あんな大人に自分もなりたいという気持ちだけが日々先走る。

とはいえまだまだ同じ壇上に立って仕事をするまでは時間がかかりそうだ。

それでも、漠然とした目標だとしてもやりたいことに挑戦しない人生よりやりたいことは挑戦してみる人生を死ぬまで生きていきたいと思う。ダサくても、泥まみれになる時があっても、やりたいことを諦めるなんて一番簡単で一番つまらないから。

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