【イベントレポート】ヘラルボニー5周年企画「異彩の感謝祭」
ヘラルボニー初となる「異彩の感謝祭」を、岩手で開催。
2023年7月24日。
ヘラルボニーは設立5周年を迎えました。
5周年。これまでの周年の中でも、節目となる大事な年。
そんな節目に、わたしたちが一番感謝のメッセージを伝えたい人たち——
それは、異彩作家、ご家族、福祉施設のみなさんでした。
そこで、5周年の特別企画として、
7月22日(土)・23日(日)に、ヘラルボニーのホームである
岩手県盛岡市の「HOTEL MAZARIUM(マザリウム)」に
異彩作家、ご家族、福祉施設のみなさんをご招待する、
ヘラルボニーとして初となる感謝祭イベントを開催しました。
その名も、「異彩の感謝祭」。
今回は、ヘラルボニーを応援してくださっているみなさんと
大切な思い出を共有したく、2日間のイベント様子をショートムービーと、
フォトブック形式のレポートとして綴ります。
↓「異彩の感謝祭」の2日間を収録したショートムービーはこちら↓
準備期間|「手書き」で、熱量と想いを伝える。
設立当初から「作家ファースト」を大切な価値観に据え、
6期目にアップデートした新Valueでは「私たちのありたい姿」に
「誠実謙虚」という言葉を掲げたヘラルボニー。
今後、新たな挑戦と同時に組織や事業が次第に大きくなっていったとしても、一人ひとりの作家へのリスペクトや身近な方々に感謝を丁寧に伝えることを5年、10年、30年先も一貫して体現していきたいという思いを込め、
イベントのロゴや招待状、メッセージカードは「手書き」で届けることにこだわりました。
Day1|異彩作家、ご家族、施設のみなさんと深く繋がる。
7月22日。異彩の感謝祭1日目。
「ヘラルボニーが最高のおもてなしをしよう!」と意気込んでいましたが、福祉施設のみなさんから素敵なお花をいただいたり、
作家さんから手書きのお手紙や手作りのお菓子をいただいたり・・・。
みなさんのあたたかな心遣いの数々に胸が熱くなるばかりでした。
夜におこなわれたパーティーでは、全国各地のヘラルボニー作家みなさんが一堂に会するイベントは初めてだったこともあり、「まざり、うむ、はじまりのホテル」をコンセプトにする「HOTERL MAZARIUM」の空間で、さまざまな異彩が混ざり合い、深い繋がりが生まれていました。
Day2|全国のみなさんと異彩の出会いを紡ぐ、配信イベント。
7月23日。異彩の感謝祭2日目。
異彩との「偶然の出会い」を紡ぎたい。
始まりの地である岩手から配信イベントを開催しました。
先着100名で販売したチケットは、完売御礼。
異彩と異彩が重なり合い、新たな感動が生まれた2時間でした。
10メートル四方の空間を、世界へ拡げる。
異彩の感謝祭で特に印象的だったのは、1日目のパーティーの際に
るんびにい美術館・アートディレクターの板垣崇志さんから
放たれた言葉です。
「この幸せな世界は、今は10メートル四方の空間かもしれないけれど、
やがては果てしなく果てしなく現実世界へ拡がっていくのだと思う」
ヘラルボニーにとって初めての試みだった、異彩の感謝祭。
次回の感謝祭では、今回ご参加が叶わなかった作家さんやご家族、施設のみなさま、そして地域も巻き込みながら、多くの人と感動や喜びを共有できるイベントとなるよう、育んでいきたいと思います。
5周年、そして、その先のヘラルボニーも、末永くよろしくお願いします。
【写真】菅原結衣