三井不動産と福祉実験ユニットヘラルボニーの、子どもたちにダイバーシティ体験を提供するワークショップ｜開催レポート

2021年4月21日 10:08

2021年4月18日（日）ヘラルボニーは、三井不動産株式会社協力のもと、ポップアップショップを開催中のダイバーシティ東京プラザにて、子どもたちと靴を彩るワークショップを開催しました。

ワークショップの開催は2019年12月の「まちといろのワークショップ」以来。
参加してくださった皆さまから自然と溢れる笑顔に、ヘラルボニースタッフ一同、純粋にパワーをいただき、またそして強烈な異彩をより一層実感した一日でした。

自分だけのオリジナルシューズタグを作ろう

今回のワークショップの起源。
それは、国連が定めた、3月21日のダウン症の日に合わせてオープンしたHERALBONY ダイバーシティ東京プラザで、何を体現できるか。

そこで、ダウン症のある人が抱える足への課題に視点を向けました。
ダウン症のある人は、歩行が不安定であったり、扁平足になりやすいなどの課題を抱える人が多い傾向にあります。

足の成長にあわせて歩行を補助するためには、個人に合わせたインソールや靴を用意することが必要ですが、機能性とデザインの優れた靴の選択肢は限られており、課題の解決に至っていないのが現状です。

この課題に対して何かインクルーシブな取り組みができるのではないか・・・と考えたのが、今回開催したワークショップの靴に取り付ける「タグ」に模様をつけたり、加工をすることで、一人ひとりオリジナルの靴をつくるというもの。
「タグ」は、どんな靴にも取り付けることができ、デザイン性の優れた靴を履く選択肢が限られていても、自分の靴をアレンジして、おしゃれを楽しむことができるアイテムです。

塗った後にきれいに “はがせる” 水性塗料「マスキングカラー」でつくられた、さまざまな模様を貼ったり、タグをカットしてみたり、自分だけのオリジナルタグを作りました。

「どれを貼ろう？悩む・・・」と真剣に模様を選んでひとつひとつ吟味している子もいれば、たくさんたくさん重ねては勢いよく貼り付けて楽しむ子も。
みんな、ワクワクした気持ちを弾ませながら、タグ制作に打ち込んでいる姿が印象的でした。

靴に取り付けるだけで、一気に特別感あふれる一足になり、参加された方々からも「かっこいい！」「自分の靴だとすぐにわかって良い」などの嬉しいお言葉をいただきました。
靴が変わってもタグを付け替えられるので、デザインだけでなく実用性も兼ね備えており、とても好評でした。

プロのヘアメイクでモデルになろう

HERALBONYキービジュアル制作にご協力いただいた冨沢ノボルさん、フォトグラファーの雷神inc. 武田雲さんをお招きして、フォトセッションも開催しました。

初めて鏡の前でプロのヘアメイクを施される子どもたちの姿は初々しく、眩しく、その一瞬一瞬に、胸が熱くなりました。
輝かしい笑顔と、生き生きとしたショットが山ほど撮れました。