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自分なりのリアリティ(日本語ラップの話)

ヒップホップ界隈にはさっぱりな私。さっぱりというか、正確には触れてはみたけどあまり刺さらなかったという方が正しいのかな?電気グルーヴでテクノを知り、スチャダラパーでヒップホップに触れた自分の世代。以前にもちょろっと触れた事はありますが、当時のチャートの常連ってチャゲアス、B'z、米米クラブ、サザン、ドリカムとかで自分とは違う世界の人達が音楽ってやるもんだって思ってた中、近所の面白いお兄さん方が実はすごいカッコイイ事やってた的な衝撃を電気グルーヴから受けたので、自分と同じ世界の出来事だって思えるってすごく説得力のある事だと思うんですよ。一方で、スチャダラも同じような感覚を持ってたんで結構聴いてたんですけど、自分ら世代で言うとヒップホップならキングギドラとかブッダブランドとかがファーストコンタクトって人が多いと思うんですけど、あの辺になるとスクールカースト上位の人が聴いてるイメージ…っていうかそれはもはや偏見な気もするけど。近しいものって認識はあるけど、リアリティを感じるかっていうとちょっと違う感じ。ヤンキー漫画が好きな友達といまいち話が合い切らないみたいな感覚を持ってました。

そこでヘッダー画像の四街道ネイチャーです。ようやっと本題です。お待たせしました。これはヒップホップ好きな友達に勧められたんですよね、「お前みたいなタイプでもコレは気に入ると思う」って。コレ、アルバム全体通していいんですよ、ホント。
バンドやってた人とかだったら割と共感してもらえると思うんだけど、バンドやって夜中まで居酒屋とかでバイトして朝方に寝て好きでもないけど暴れん坊将軍の再放送とかを寝ぼけまなこで見るみたいな、そんな生活をした人に共感出来るパンチラインが溢れてて好きになったんですよね。「百万あったらなぁ」とか、今でもだけどそんなんしょっちゅう考えてるし、珍子もしょっちゅういじってるし。自分のすぐ横にある音楽感ってやっぱ説得力が違うと思う訳です。

正直なところ、音楽なんて無駄でいいと思うんですよね。聴いてて腹が膨れる訳でも無いし、お金が貰える訳でも無いし、だけど聴きたいっていうのが素晴らしい所だと思うし。20年以上前のリリースだけど、それでもリアルシングとして響くものが未だにあると思うんですよ、四街道ネイチャー。いつまで経ってもこれが響くのもどうなんだとは思うけど、これが響かなくなったら死んだ方がマシだって思ったりもするよね。

それではまた!

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