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ツンデレヒロインの後悔こそがラノベの至高
ライトノベルのヒロインは基本的にツンデレかグイグイです。ということで今回はツンデレ。(グイグイについてはこっち)
ツンデレを因数分解するとツン×デレですが、ツンについては、「好きって意識しているけど恥ずかしくてツン」と「意識していないツン」があります。意識していないといっても全くではなくて「ちょっと気になる何なのこの気持ちツン」みたいなやつですね。全く意識していないラノベはちょっと思い出せないですが世の中の性癖は広いからあると思います。
まあツンのシチュエーションはいくらでも作れると思いますが、永遠にツンだと読者の心がつらいのでたまにデレます。このデレが主人公にちょっとだけ見えて心がキュンしちゃうのが通常のラノベパターンですが、モノローグでしかデレないヒロインだと主人公つらいですね。たまにいます。
とはいえ、相手(主人公)にデレが伝わってしまうとそれはすでにツンデレではないというか「照れててかわいい」になっちゃうので、ツンデレとしてはむしろ「相手に与える情報量を最小まで減らしてデレる」というのがポイントといえるでしょう。「いまのひょっとして?」みたいなのが大事よね。デレなのか素なのかどっち?というやつ。モヤモヤさせた後にツンされてヤキモキまでがセットです。気恥ずかしいからツンってやつですね。意図的にやると小悪魔系になります。
そしてツンデレはツンのときにすれ違ってしまうほうが美味しいです。むしろヒロインが意識するあまりうっかりツンしてしまいせっかくのチャンスを逃すすれ違いからの後悔。これが基本パターンです。ヒロインの後悔こそ我々の原動力です。
なお、ツンを拗らせた系ヒロインはそういう人(いわゆるクーデレ)という設定でなければ、幼馴染みたいに過去があるほうが深みが出ますね。最強なのは元カノです。過去が深いほうがツンのダメージとデレの破壊力が増します。元カノはツンデレ界の女王ポジションといえるでしょう。
なお類義語にヤンデレがありますが学園ラノベだとあんまりないかな。
↑ まさにツンデレの極北みたいな小説。高3夏から卒業までのタイムリミットに向けたすれ違いの拗らせっぷりが半端なくて死ぬかと思った。マジどS作者なので心して読もう。千葉の微妙な進学校の微妙な田舎という舞台がまたいい味だしてて心が痛くなるよおすすめ
君に恋をするなんて、ありえないはずだった
↑ ロシデレの異名を持つロシア語でデレるクーデレにしてツンデレヒロインのラノベ。3巻ぐらいでまったくツンがなくなって遂に日本語でもデレ始めたぞ
時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん
↑ 姉にして妹、同居している家でだけ眼鏡かける黒髪長髪ツンデレ巨乳元カノというただでさえてんこ盛りな属性ヒロインの、ツンデレのあまりさらなる巨乳ライバルを美人に化粧して自分の元カレに告白させるという濃縮スープのような闇がまじNTR
継母の連れ子が元カノだった2 たとえ恋人じゃなくたって (角川スニーカー文庫: 紙城 境介)
↑ よくある鈍感系主人公と真逆の、主人公がやたら察しがよくてヒロインが一生懸命ツンしてるのに「あー君ぼくのこと好きなんだねはいはい」という新パターンツンデレ
やたらと察しのいい俺は、毒舌クーデレ美少女の小さなデレも見逃さずにぐいぐいいく (GA文庫: ふか田 さめたろう)
↑ グイグイ来るヒロインに対して主人公側がツンデレ(鈍感系じゃないよ)。義理の姉というあるようであんまないパターンだよ(続編出てないので打ち切りっぽい)
姉ぶる初恋相手に絶対敗けない! (富士見ファンタジア文庫: 佐倉 唄)
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