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漫画家さんを育てる。 〜第1回スピカ賞のその後〜

今週からぐっと気温が下がりましたが、皆さん体調大丈夫でしょうか。

ちょうど気温が下がったタイミングで今年の乙女座期間が終わりました。つまり弊社が初めて主催した漫画の賞である「スピカ賞」の第1回締め切りからもう1年が経つことになります。

昨日今日と、スピカ賞受賞者のみんなと立て続けに打ち合わせなどで電話したので、今日はスピカ賞について書いてみます。

この「スピカ賞」、1年または3作品、僕と一緒に漫画を作るというのが特典でした。受賞の結果を5人の受賞者に伝えたのが11月なので、1年まであと少しになってきています。

その後どのようになっているかというと。

基本は受賞者それぞれの目標を叶えるべく一緒に作品を作っていこうとスタートし、今現在早いグループは3作品目の原稿作画中。別の仕事を持っていて、その仕事が結構大変というグループが今2作品目、というところです。

第1回目の開催なうえに、僕も超久しぶりにデビュー前の漫画家さんたちと作品作りをするので、色々と手探りで進めてきましたが、ここへ来て少し手応えを感じています。

今回も含め、デビュー前の漫画家さんたちと作品を作る際に心がけているのは、まず漫画を描く楽しさを知ってほしいということ。いろんな作り方、表現の仕方があるし、自分の長所の活かし方も沢山方法がある。そういうことを知って、漫画っていっぱい考えられることがあって、めちゃめちゃやりがいがあると思ってほしい。そう思って接していきます。

なので今回。

まず、1作目はとにかく漫画を描く楽しさを思い出してもらい、ちゃんと描き上げられるという自信を持ってもらうこと。そして、それぞれの長所を長所だと思ってもらうことを大事にしました。

次の2作目は、さらに長所を活かしながら、ちょっとチャレンジをしてもらいました。例えば、少し凝った設定だったり、描いたことのないキャラだったり、背景や小物をかなり頑張らないといけない題材だったり、複数話からなる話だったり。このターンではみんなやや苦戦した部分もありましたが、ちょっと難しいことに挑戦しても描き上げられるという自信をつけてほしかった。

そして2作目を描き上げ、3作目に入ったグループのみんなは、明らかにそれまでと変わってきたなと感じています。

何が変わったかというと、今までよりも強い「意欲」を感じるのです。

「もっと凄いものを描きたい。もっと話が上手くなりたい。もっといいキャラを作りたい。もっと魅力ある絵を描きたい。」という意欲。

僕はその段階まではあまり直しやオーダーはかけません。「こうした方が描きやすくなるよ」とか「こういう考え方すると楽だよ」とか「こういうパターンも考えられるよ」とかは言いますし、知らないと損しちゃう基本的なこと(原稿の使い方など)は直してもらいますけど。


自然な流れで意欲が強くなるのを待つんです。

初めは恐る恐る見せていたのが、次第に「どうしても見てほしい、読んでほしい」という姿勢に変わって欲が出てくる。

欲が出てくると、目標や、何を誰にどこで読んでほしいかも少しハッキリしてくる。そうしたらハードルの上げ時。

一段とそれぞれの長所が出て魅力的な作品になるように、目標や課題を伝えて3作目に取り組んでもらってます。

漫画家さんがグンと成長する瞬間に立ち会えるのは編集者として本当に嬉しいし、楽しいです。きっとここからもっとずっと良くなっていくはず。

皆さんにも何らかの形で彼女たちの変化を見てもらうようにできればなと考えています。その際はまたお知らせしますね。

ではでは。


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少女漫画誌「デザート」の編集長を6年務め2019年講談社を退職。漫画家さんのマネジメントを行う株式会社スピカワークス代表。 担当…森下suuさん「ゆびさきと恋々」やまもり三香さん「うるわしの宵の月」。他「僕と君の大切な話」「春待つ僕ら」「好きっていいなよ。」「となりの怪物くん」。

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