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相談していいんですよ。

気がついたらフォロワーさんが10,000を超えてました。noteを書き始めた頃はそんな数にたどり着くと思ってなかったので驚きです。皆さん、どうもありがとうございます!


今日は「相談」をテーマに書いてみます。

昨年から東京ネームタンクさんと一緒に「少女まんが勉強会」という相談会を行なっています。今まで7回やっていて、次の3月27日開催分で第8回になります。

漫画家さん、漫画家志望者さんをはじめとして漫画を描いてる方なら誰でも参加できる会なのですが、おかげさまでもう延べ700人ほどの方が参加してくれてます。

この「少女まんが勉強会」は会場の都合もあり、教室でのリアル参加が6名くらい。あとはオンラインで参加していただいてます。

内容は、①教室参加の方の質問にお答え ②オンライン参加の皆さんからの質問にも適宜お答え ③事前に出していただいた質問の中から参加者の皆さんの投票で希望の多い質問にお答え

という3つの形で進めています。

最近は、毎月僕が注目したり面白いと思ったコンテンツの中からオススメのものを1つ紹介するというコーナーも加わりました。

一体どんな感じでやってるのか気になる方は、こちらの「別冊少女まんが勉強会」という動画をご覧ください。毎回本編の前に、会の雰囲気を伝えるための無料公開版として収録しているものです。(左が僕。右は東京ネームタンクのごとう先生)


この相談会では、毎回様々な答えがいのある質問をいただいてます。

例えば、

デビューの基準/担当が付く基準/年齢について/個性の出し方/ヒット作の条件/話の盛り上げ方/自然なキャラの作り方/魅力的なキャラについて/少女漫画に大事なこと/プロとして活躍してる方に共通なことは/

などなどです。

中でも、編集者である僕が開いている相談会だからか、編集者(担当者)との関係についての相談が一番多いです。

特に「編集(担当)さんに言われたことがどういう意味だったのか分からない」という相談。。。

そういう相談を受けるといつも申し訳ない気持ちになるし、自分も沢山やらかしたんだろうなと反省します。


編集者は日々連載作家さんや編集者同士で延々と作品についての話をしているので、つい、まだこれからその輪に加わる人であっても「分かってて当然」と思い込みがちなところがあります。

あるいは、作品の内容や売りどころについて、編集長や先輩編集者、販売部、宣伝部、デジタル営業部などに説明をしなくてはいけない機会が何度も何度もあるため、説明疲れしている時もあったりします。

……と、編集者擁護っぽく書きましたが、「ちゃんと理解できるように」伝えられていないのは、どんな理由があったとしても全然ダメですね。

どの業種でも場面でも、何かが伝わってない場合はほぼ全て「伝える側」に問題があります。あるいは伝える側が改善することで改善できます。

ここをご覧の編集者の方で「なかなか漫画家さんとの関係がうまくいかない」と悩んでる方がいたら、今までよりも少し丁寧に言葉を尽くすか、相手の様子を気をつけて見るか、してみてください。

それだけで漫画家さんとの関係や作品作りがうまくいくようになるかもしれません。ぜひ意識してみてほしいです。


一方で漫画家さんや漫画家志望の皆さんにお願いしたいのは、何を言われてるのか、言葉が具体的に何を指しているのか、次に何をしてくるべきなのか、よく分からない時は遠慮せずに「聞いてほしい」ということです。

編集者側の責任ですが、どうしても「編集さんは怖い」「どんな扱いされるようになるか分からない」というイメージもあって、相談をしにくくさせてしまっているのでしょう。

でも、何を言われたのか曖昧なままでネームに進んだり直したりするのはとっても難しいと思うのです。曖昧なまま納得いかない気持ちを抱えて無理に進めていくと、多分漫画を描くことが楽しくなくなってしまいます。

だからぜひ遠慮せずに聞いてください。

もし会ったり電話だったりで直接聞くのが難しかったら、プロットやネームなど何かしら送る時に、聞きたいことを書き添えるのも手です。持ち込みや出張編集部の際は、事前に聞きたいことリストを書いていくのもいいと思います。

昔、とある漫画家さんが毎回ネームのたびに「どこに悩んでてどこを相談したいか」書いてくれたのですが、それは僕にとってすごくありがたかったです。また、出張編集部は時間がたっぷり取れるわけではないので、来た時に質問一覧を出して見せてもらえた時はお互いに有益に時間を使えてとても良かったです。

プロになって活躍している人は、僕の知っている限りですが、すべからくみんな質問魔です。曖昧なまま描いたものを読者に見せるわけにはいかないという責任感があるからでしょう。

どんなことでも相談してください。ちゃんとした編集者ならきっと耳を傾けてくれるはずです。


お互いに人と人ですから、いつも必ずお互いの意図を理解しあえるなんてはずがありません。

少しでも良い道を進めるように、一緒に作品作りに携わる者同士、協力し合っていけるようにできるといいですよね。そのために、今もしうまくいってない人たちがいたら、お互いに一歩ずつでいいので歩み寄るようにしてほしいなと思います。

作品を待ってくれている読者の皆さんのためにも。

ではでは。


最後に改めて宣伝させてください。

「少女まんが勉強会」次は3/27開催です。漫画を描いてる方なら、どなたでも参加できます。ご参加お待ちしています。

また、もう間もなく、若手編集者と編集志望の皆さんのための相談会をnoteのサークル機能で立ち上げる予定です。そちらもよろしくお願いします。

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