家庭と仕事の両立を。ヘンリーでの働き方と子育てへのサポートとは|エンジニアインタビュー
株式会社ヘンリーは、「社会課題を解決し続け、より良いセカイを創る」というMissionのもと、クリニック・中小病院向けの基幹システムであるクラウド型電子カルテ・レセプトシステム「Henry」を開発・展開しています。
今回は、「Henry」のバックエンド開発業務に携わる髙木綾太さんにお話を伺いました。SIerでのエンジニア職からフリーランスエンジニアへの転向を経て、2021年に株式会社ヘンリーへ入社した髙木さんは、現在2人のお子さんを育てながら、自宅でお仕事をされています。
家庭と仕事の両立は、少子高齢化が進む日本で働く人々にとって非常に重要なポイントです。子育てをしながら働く髙木さんは、ヘンリーでの働き方についてどう感じているのか、本音を伺ってみました。
ヘンリーと出会って感じた面白さと未来
─ 髙木さんは現在、ヘンリーでどのようなお仕事をされているのか教えてください。
主に「Henry」の入院会計に関するシステムの改修や新機能開発など、バックエンドの開発をしています。ヘンリーには2021年3月から業務委託でお仕事を請けて、5月からは正社員として入社しました。
─ 開発チームではどういう立ち位置で動いておられるのでしょうか?
元医事の方など、ドメインエキスパートのメンバーから「こういう業務があって、こういうものが作りたい」というお話を聞いて、それをエンジニア視点でかみ砕いてプログラムに落とし込むフェーズを担当しています。
僕はまだ入社1年足らずというのもあり、開発したシステムを使う看護師さんたちの業務の流れを把握しきれていないところがあるので、その辺りを教えてくださるドメインエキスパートの方々がいらっしゃるのはとてもありがたいです。
─ では、ヘンリーに入社するまでの経緯を教えてください。
キャリア的にはずっとエンジニアをやっています。初めはSIerで働き、独立してフリーランスになり、その後転職活動をしていく中でヘンリーと出会ったことで今に至ります。
僕は「何を作るか」よりも「何で作るか」を大切にする技術志向なところがあって、フリーランス時代は性に合う「Scala」言語を使った職場を選んでいました。
─ ヘンリーとの出会いのきっかけは何だったのでしょうか?
「Scala」を利用する企業があまり増えてこなかったこともあり、違うお仕事を探してみようと思い立って転職活動を始めたんです。
転職活動では「何で作るか」にあたる一番好きな言語を手放すことになるので、それなら面白いものを作りたいな、と思いながら採用サイトを見ていました。その時にヘンリーCEOの逆瀬川さんからお声がけいただいたのが、ヘンリーとの出会いです。
実際にお話ししてみたら、今までIT化が進んでいなかった業種のDXに近いスタンスで事業をされていると説明を受けて、これはちょっと面白そうだなと。他の従業員の方ともお話ししてみて、ヘンリーは未来がありそうだなと感じたので、初めは業務委託の形でジョインしました。その後正社員に移行しています。
家庭と仕事の両立は、会社のサポートがあってこそ
─ 続いて、ヘンリーでの働き方についてお伺いします。お子さん2人がいらっしゃるご自宅でのお仕事は大変そうですが、いかがですか?
子どもが3歳と0歳で幼稚園に通っているのですが、夏休みなどでずっと家にいるときはとても大変ですね。子どもがイスに上ってきたり、キーボードを触っちゃったりもして……(笑)サポートがない会社だとなかなか両立できないだろうな、と思います。
ヘンリーは子育てに対してかなり理解がある会社で、家庭優先でOKというスタンスなんです。たとえば朝早い時間に仕事して、日中は子どもの相手をして、子どもが落ち着いてきた夜の時間帯に仕事を再開して、といった働き方も許容してもらえます。もちろん僕だけでなく、みなさんそれぞれ働く時間や休む日を申告して、柔軟な働き方をしています。
─ 子育てに理解のある会社とおっしゃっていましたが、他にもお子さんのいらっしゃる方はいらっしゃいますか?
はい、エンジニアだけでも子育て中の社員は4人ほどいて、子どもの年齢も近いです。それでもみなさん働き続けているので、家庭と仕事の両立ができる会社なんだなと感じます。
これから入られる方も、そういった心配はまったく必要ないかなと。家庭と仕事のバランスを優先して仕事を選ぶのであればぜひヘンリーに、と言いたいくらいですね。
─ ご家庭と仕事の両立のサポートとして、他にも具体的なエピソードはありますか?
コロナ禍で子どもが幼稚園に行けない日も結構あって困っていたときに、ベビーシッターの補助制度に対応していただいたことがあります。従業員一人ひとりが働きやすいように柔軟に検討・対応していただけるので、恵まれているなあと思いますね。
子どもといっしょに自宅にいても働けるのは、自分の仕事術がどうとかではなく、会社がサポートしてくれているからこそです。
チームのポテンシャルが働くモチベーションに
─ 医療ドメインのお仕事はいかがですか?
やっぱり難しい部分が多いですね。そもそも医療ドメインがかなり複雑で難しいので、分からないところを自分で調べて、ちゃんと自分の中に落とし込んでいく労力がかかるんですよね。どの分野に行ってもそうだとは思いますが。
医療業界のようにITにあまり馴染めていない業界では、固定観念や今までにやってきたアナログな方法への信頼があるので、なかなか自動化やシステム化していくところに抵抗がある人も多いと感じます。
そこにエンジニア目線で「こんなものを作ると、全体的に効率化できますよ」と提案しても、シャットアウトされてしまうことも多くて、そういった難しさもあります。
より良いシステムを作るには、エンジニア目線と医療従事者の方々の目線、両方の掛け合わせが必要です。僕たちのチームでは、お医者さん・看護師さんたちの「こうして欲しい」という言葉をそのまま受け取って開発するのではなくて、その根底にある問題点まで深掘りして解消するように心がけています。
─ 髙木さん個人としては、今のお仕事はご自身に合っていると思われますか?
そうですね……ぴったり合っているとは言えませんが、そんなに的外れでもないという感じでしょうか。僕は職業柄の人格として技術志向なところが強いので、何を作るかも大事ですが「どうやって作るか」に自分の知識を生かしたいと思うんですね。
今のヘンリーは新しい技術を取り込んだり、自分の興味あるものを導入する余裕は正直ありません。僕個人としては新しいものを取り入れて「どうやって作るか」を考えるのが好きなので、そういう意味では自分の志向とは少し外れているのかなと思います。
ただ僕はコードを書くのが好きで、1日18時間パソコンに向かっていた時期もあるくらいなので、コードを書くことに集中できているのはとても居心地がいいなと感じています。
─ なるほど。髙木さんの思う“理想”とは少し離れているけれども、居心地が良くて働きやすいということですね。そのモチベーションはどこにあるのでしょう?
両CEOをはじめとした社員のみなさんのポテンシャルというか、このチームで業務が落ち着いてきたらすごく楽しいだろうな、と感じるからですかね。
新しいものを取り入れる余裕についても、今はまだそのフェーズじゃないだけで、1年、2年と経てば結構変わっている気がします。余裕が出てくればもっと面白く、楽しくなるだろうなと感じますね。
─ では、その次のフェーズに進んで余裕を生み出すために、今のヘンリーに足りないものはありますか?
足りないものだらけで、ひと言で言うのは難しいですが……病院や診療科ごとに違う機械に対応するための仕組みなどの手数が少ないので、そこを充実させる必要があると思います。
まだ導入数も決して多いとは言えない中で、効率化されていない部分もあったりと、限られた開発リソースの中で次やりたいことに手が伸びない状況でもあるので、それを打開すべく開発チームの拡大というのは当面の大きな課題だと考えています。
また、1つの病院に導入するために全エンジニアで取り掛かってシステムを作っているので、次の病院に導入しようとなるとしばらく時間がかかってしまうんです。そこが何とかなればな、という思いはあります。やっぱり、そのためには新しいメンバーも必要だと思いますね。
気軽に飛び込みやすい、“新しい”医療ドメインの会社
─ 髙木さんは、こんな人と働きたいなというイメージはありますか?
僕は「技術的な何かを突き詰めたい人」「新しいものが好きな人」といっしょに働きたいなと思います。それは僕自身がそういうタイプだからというのもありますし、ヘンリー自体が“新しい”場所であり、システムであるからです。
─ ありがとうございます。最後に、ヘンリーに興味をお持ちの方へメッセージをお願いします。
医療ドメインには一見入りづらいイメージがあるかもしれませんが、ヘンリーで使っている技術や仕組み、フレームワークは一般的なWebアプリとそう変わらず、エンジニアに求められる技術もほぼ同じです。
なので、オーソドックスに一般的なWebシステムを作ってきた人であれば、気軽に入れるような作りになっています。ヘンリーは、医療ドメインへの「入りづらさ」を払拭してくれる会社だと思います。
また、開発チームの中に医療業界の業務に詳しいドメインエキスパートの方がいらっしゃるので、分からないことがあっても解決できる、という安心感もありますよ。ぜひ気軽に飛び込んできてください。
インタビュー:鶴留彩花
ヘンリーでは、さらなる成長に向けて採用も積極的に行っています。ご興味をお持ちいただけた方は、ぜひお気軽にご連絡ください。