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マレーシアのペナンでワーケーションしてみた話

こんにちは、株式会社ヘンリーの@shenyu_cyanです。5月中旬あたりにマレーシアのペナンでワーケーションをしたので、その話をしてみようと思います。

背景

Wikipediaによりますとワーケーションとは、「観光地やリゾート地でテレワーク(リモートワーク)を活用し、働きながら休暇をとる過ごし方」です。では、そもそも今回のワーケーションを決めたモチベーションについてお話します。

まず、私はこれまで候補者様とカジュアル面談を行ない、ワークスタイルのトピックについてディスカッションする際に、フルリモートや週3社員など柔軟な働き方をサポートしていると積極的にアピールしてきました。いわゆる「Practice what you preach」を実践するため、ワーケーションが提唱され始めて以来、この新しい働き方に興味を持ち、試してみようと考えていました。

また、私は前からペナンで生活してみたいと思っていました。ご存じの方も多いと思いますが、ペナンは美食の街と言われています。マレー、中華、インドの3つの文化が融合し、美味しい料理がたくさんある場所です。実際、ペナンはマレーシアの食の首都とも称され、世界中の食通から訪れる人気の地です。また、ペナンのジョージタウンがユネスコ世界文化遺産に登録されており、街づくりにも味があります。ここ最近海外渡航が解禁されつつあり、マレーシアと日本の時差も1時間しかないことから問題にならないだろうと考え、思い切って海外ワーケーションの実践を決めました。

ジョージタウンの壁画

準備

初めてのワーケーションかつ海外なので、万全の準備で臨みました。準備作業を大きく分けると下記の3点です。

1. 仕事環境

純粋な観光と違い、快適なワークスペースを確保することが重要だと思いました。そのため、作業用の机とスペースがちゃんと確保されている1LDKのマンションを提供するホームステイ式の宿を予約しました。また、マレーシアのコンセントの形状が日本と異なるため、変換プラグを事前にアマゾンで購入しました。

作業スペースと同様に重要なのはインターネット接続です。事前に宿の方に確認し、100Mbps/s以上出ていることがわかり安心できました。さらに、外出時及びインターネット接続不安定の際はテザリングでまかなえるよう、今回はAiraloという各国のeSIMを購入できるアプリを事前にiPhoneに入れ、ユーザー登録と支払い手段をセットアップしておきました。ちなみに、空港やカフェでのパブリックネットワーク接続に備え、VPNを渡航前に用意しましたが、eSIMが使いやすかったので利用シーンはありませんでした(日本ではGoogle OneのVPNサービスを利用していますが、残念ながらマレーシアでは未提供でした)。

2. チームとの調整

ヘンリーは最初からフルリモートの働き方に対応しており、私もリモートワークをしてきていたので、通常の仕事をリモートで行うことに問題はありませんでした。ただ、移動などで有給を取得するため、Googleカレンダー上の不在設定を行い、会議への招待を自動的に辞退するようにした上、Daily Standupで日程の共有を行いました。また、最終的に活用シーンがなかった気がしますが、Googleカレンダー上で勤務場所の設定もできるので一応事前に設定しておきました。

勤務場所の設定

3. 生活の準備

ワーケーションの生活は、日常生活とは異なるため、衣食住と移動の4つの観点から準備作業を行いました。

衣服に関しては、事前に例年の気候を調べ、半袖など夏服メインで用意し、ペナンの雨季にあたるため、折り畳み傘をバックパックに入れておきました。予備の靴や眼鏡も用意し、万が一壊れた場合に備えました。相対的に長い滞在期間なので、今回はしっかりと洗濯機のある宿を取り、汗が出やすい気候なので随時洗濯できるようにしました。事前に宿の方から洗剤が用意されていることを確認できたので、特に持参する必要はありませんでした。

移動については事前に宿までのシミュレーションを行いました。東南アジアのUberにあたるGrabが多用されているので日本でGrabをインストールし、ユーザ登録をしておきました。SMSによる携帯番号の認証が必要だったので事前にやっておいて良かったです(Grabはまだ日本で使えませんが、日本の携帯番号には対応しています)。ちなみに現地で使われているLinkBikeというシェアサイクリングのアプリを事前に入れておきましたが、ペナンは車社会で自転車移動の便利さが感じられず、使いませんでした。

今回はホームステイの宿だったので、チェックイン方法を事前にメッセージで共有いただき、スムーズな入居ができました。念の為パスポートのコピーとクレジットカードの海外旅行傷害保険付保証明書と一緒に、ホテルの予約情報も紙にプリントアウトして備えていました。ちなみに、仕事用パソコンのPCロック・データ遠隔削除が可能だったので、万が一紛失しても対策できます。

前述の通りペナンは美食の街なので、宿にキッチンがありましたが、自炊はあまりやらない想定でした。宿の近くの朝食・昼食でも行けるレストランを事前にGoogleマップで調べ、リストへ保存しました。過去に、海外の料理に慣れずお腹の調子を崩した経験もあったので、風邪薬や虫除けスプレーと一緒に、胃腸薬をしっかりと準備しておきました。

ローカルの店で食事することが多かったです。

現地生活

ドアキーが使えなかったり、エアコンが動作しなかったりするトラブルがありましたが、WhatsAppで宿の方に連絡したら即座に対応していただきましたので、現地では大きなトラブルなくワーケーションを行えました。(マレーシアの主な連絡手段はWhatsAppのようです)

Google カレンダーのタイムゾーンはパソコンとiPhoneのタイムゾーンと同じく自動的に切り替わる為、ミーティングの存在を見逃すミスはありませんでした。ただ、チャットツールで言及された時間が日本時間だったため時々脳内変換を要しました。幸いGoogle カレンダーにセカンダリタイムゾーン機能があったので、大した問題にはなりませんでした。

ワーケーションということで、肝心なのはワークとバーケーションのバランスだと思います。平日は仕事がメインで、朝食は近くの朝市でローカルフードを食べるか、スーパーもしくはコンビニで買ったもので済ませます。戻ってきたらDaily Standupに参加し、一日の仕事を始めます。お昼は歩いていけるカフェで食べることが多かったですが、ミーティングが立て込んでいる日や雨の日はGrabFoodによるデリバリーを活用していました。移動のためにGrabを登録していたのですが、思いの外フードデリバリーとQR決済(GrabPay)を多用していました。そのため、GrabUnlimitedプランにも入会し、ディスカウントをたっぷり受けることができました。

マレーシアは日本より1時間遅いので終業時、外がまだ明るい日が多かったです。よって、仕事の後、街中を散策したりローカル店に入ったりしてバケーション気分で1日を終わらせることができました。また、土日は足を伸ばして海沿いのクイーンズベイやガーニーに行ったりミュージアムを訪ねたりして散策で行けなかったところを中心に観光していました。さらに、移動日以外も1日有給を取り、ペナン・ヒルを登るなど、ワーケーションだからこそできる満喫プランを実践できたと思います。

金曜日の仕事後訪ねたナイトマーケット

ワーケーションのメリットは、新たな環境からインスピレーションを得ながら、仕事の生産性と創造性を向上させることが可能であると言われています。言われてみれば確かにマレーシアにいる間、観光のスケジュールを意識した為、仕事とプライベートの時間をつけやすくなり、仕事のテンポが良かったと感じます。一方、好奇心は十分に満たされましたが、創造性の向上については現時点ではまだ実感できていません(笑)。これが今後の仕事にどのように影響するか楽しみにしています。

所感

行ったことのない国でワーケーションを試すことはちょっとチャレンジかなと思っていましたが、しっかりと準備したおかげで、2週間のワーケーションをスムーズに楽しく過ごせました。リモートワークに慣れている方ならすぐに慣れ親しむことができるのではないかと感じました。出発前に心配していた時差や仕事への集中力は全く問題にならなかったので、デジタルノマドが増えてきているトレンドも納得です。

この記事がワーケーション(特に海外ワーケーション)を検討している方にとって役に立ちましたら幸いです。弊社は、ワーケーションを含め、幅広い働き方に対応しているので、ルール制限でワーケーションなど柔軟なワークスタイルを断念してしまった方も歓迎しています!

ご連絡お待ちしております。