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日本の組織って1人1台PC持ってない集団まだ結構あってDXはそこからじゃないかという話

こんばんは!株式会社ヘンリーのCEOの林です。

この記事は株式会社ヘンリーAdvent Calendar 2023の12/10の記事です。

今日は、ヘンリーを日本の病院様に広める中でうっすら思っていたことを書いてみます。

タイトルにある通り、普段スタートアップや一般企業で働かれている方々はなかなか意識することはないですが、実は日本の組織の中ってまだPCをそもそも持たずに仕事している集団が多くあるんじゃないかと考えブログに書いてみようと思いました。

これを思ったきっかけは、今年ご契約いただいてヘンリーを導入される病院様の多くがヘンリー導入をきっかけにPCを多く購入されたからです。

実際に販売・導入を始めるまで気づかなかったのですが、日本の病院は電子カルテが閉域網の中で使われないといけない、専用端末を使用しないといけないという制約があったため業務用のPCというものは事務方や経営陣のごく限られた人のみが使用しているという実態がありました。電子カルテ端末はもちろん電子カルテの機能だけを使用するので、現場でお仕事される方々はそもそも一般的な業務にPCを使うという場面が発生していなかったのです。

飲食店などそもそも業務の中心が調理や配膳で事務作業が少ない業界であれば、これは理解できます。しかし、医療現場は実は非常に多くの事務作業が発生します。

例えば、看護師の方は患者の方のケアだけでなく、非常に多くの書類を作成する必要があります。診療報酬の算定の条件として必要なものも多くあるので、作成から逃れることはできません。

看護師の方々が作成される書類の一例


このように、現場業務の非常に大きな部分を事務作業に取られているにも関わらず、PCを使えずに手書きで多くの書類を作成し同じ内容を何度も何度も転記するといった場面が発生していました。

この実態をみて私は、そもそも電子カルテを入れなくてもデジタルデバイスを現場の多くの方が使えるようになるだけで業務が楽になる部分が非常に多くあるのではないかと思いました。

確かに、ヘンリーが提供している電子カルテ・オーダリング・レセコンは病院の業務に特化したシステムですので一般的なPCがもたらす業務効率化よりも医療現場の方々に貢献はできるかと思います。

一方で、現在は世界中のどこかで毎日新しい便利なクラウドのサービスが生まれています。病院の業務範囲は多岐にわたるので、もちろん電子カルテ・オーダリング・レセコンだけでカバーできるものではありません。1人1台自分がいつでも使えるデバイスが手に入るだけで、新しいクラウドサービスの恩恵を受け日々の業務を楽にすることができるのではないかと思ったのです。

さらに、こういった業界は実は医療現場だけでなくDX化が叫ばれる他の業界でも実は存在するのではないでしょうか。例えば、私の親戚は九州でガス会社をやっていましたが、経理にエクセルを導入したのが数年前という話を聞いて衝撃を受けました。

DXというと大幅な変革をしないといけない、と思うかもしれないですが実は単純に1人1台デバイスを用意するだけでも十分な効果が期待できるのではないでしょうか。

医療現場の方々にとって、PC購入のきっかけがヘンリーの導入であれば我々は大変嬉しいですが、その前にまずデバイスを持つことによって従業員の方々のエンパワーメントをするという考えも是非持ってみてはいかがでしょうか。