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"気にする性格"

SNSを見ていると、人々の悩みは本当に尽きないな、と痛感させられる。そしてそれは他人だけでなく、残念ながら私自身も例外ではない。
容姿について、性格について、学問について、キャリアについて。言い出したらキリがない。

私はおそらく、人と比べて(人、の基準がわからないから何とも言えないのだが)心配や不安を大きく感じる方なのではないかと思う。
気がついたら常に何かを心配している。しかもその悩みのタネは、具体的かつ明確な原因があるとは限らず、抽象的でぼんやりとした、よく縁取られていない悩みだったりすることも多い。いや、むしろ、その方が多い。
具体的な解決策が見つからずに何日間もゆらゆらとその悩みが浮かんでは消えて、を繰り返す。

自分自身でも、この厄介な「悩み」についての対策はまだ見つかっていない。とことん悩み、気がついたら忘れ、また悩む、の繰り返しである。

だが、この無限のサイクルは決して自分にとって無駄なもの、悪影響かと言われるとそういうわけでも意外となかったりする。(不眠になったり、どうしようもない焦燥感に襲われたりすることは除く)

自分の悩みに真っ向から向き合い、そこから派生して自分の考えや自分の存在について深く追求していく時、それが、中身の詰まった、"濃い人間"になれる過程なのではないかと思う。

そんな"濃い人間"は、きっと、自分の悩みや不安としっかりと向き合い、苦しんだ経験があるからこそ、他人の悩みや苦しみに対しても寄り添い、自分がかけて欲しい言葉をかけてあげられるのだと思う。

様々な悩みや問題を ”気にしない性格”、ではなく、私は、少し辛くてもむしろ、"気にする性格" であり続けたいと思う。


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