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勉強会を育てる勉強会をつくる 2024/06/30週

またいつまで続けられるかわからない週次投稿をはじめてみるつもりです。
そりゃそうって話ですが、ページをひらいたら普段自分が考えていることや、これまでどうやって生きてきたかとか、これから自分が何をしたいかなんて一つも何も書いてなくて、ここからまたはじめることに怖気づいてしまいそうになります。とはいえ、まだ書かれていないということ、これからまた書きはじめられるということは私たちにとっての未到の場所であるということを、書いていない時間が知らせてくることはままあることのようです。



昨年ごろから会社の同僚とはじめた読書会があり、その中の取り組みの一つとして主に人文系の文章を対象とした勉強会をはじめることになりました。個人的にこれまで何度も失敗やその都度の課題意識をもつことになった勉強会を改めてはじめる機会を、一緒に取り組むことになった仲間にもらえたかたちです。
今度こそ、と息巻く気持ち自体をできるだけ抑えながら、自分の経験からくる課題意識を伝えるところからスタートしてみることにしました。

まずは、ざっとその課題意識を書き出してみます。

  • メンバー間のモチベーションや目的意識にむらがある中で勉強会をすすめることで、モチベーションが高いメンバーのそれが徐々に下がっていくこと

  • 実際に学習効果が得られているか、充実した時間になっているか人によってバラツキが出て会自体がやがて消滅してしまうこと

  • 理解の程度に差ができること、もしくは差があると思ってしまうことで、自分ができていないと思うメンバーが尻込みして意見や気持ちを伝えづらくなってくること(そして会に参加しなくなっていく、、)

  • 誰かがひっぱってくれるという意識のメンバーがいることで、例えばその誰かが権威として機能してしまい、自分の率直な意見を伝える場としての機能が低下すること

  • (建設的な否定のマインドセットが共有されておらず)特定のメンバーの人となりにネガティブな印象をもつようになってしまうこと

こういった課題意識から自分なりのこうなったらいいなという勉強会のテーマを考えてみました。

  • 学びにこだわる

    • モチベーションが高い人がいたらよりモチベーションがあがること(もしそんなに高くない人がもしいても、少しでもそれが前向きになること)

    • 実際に学習効果が得られる(普段の自分の考え方が前向きに変わったり、何かの行動に学習が活かされる)こと。

  • 勉強会チームをつくる

    • メンバー同士が本の理解についてフォローしあえること

    • メンバーそれぞれが自分のための場所だと思えること

    • 楽しい時間になったと感じること(もっといえばこのメンバーで勉強会ができてよかったと思えること。)

    • メンバー相互の理解が深まっていくこと。(この人はこの人、私は私、ではなく)受け入れられないところを伝えあえるようになること≒人間的に成長すること

  • 勉強会自体のパフォーマンス(上記がよりそうなっていく)が少しずつでも向上していくこと

このテーマが絵空事になるかどうかは、参加するメンバーとどのくらい目線が揃っているかに大きく依存するだろうと思ったので、勉強会をはじめるための下地づくりのMTGをひらいて、それぞれのメンバーが勉強会にどういうことを期待しているかを共有することにしました。その上でゴールの定義をメンバーの期待も含めて見直しできればという意図です。
それをした後もメンバーにこの課題意識を共感してもらえたかは心許ありません。あくまでそれは私が経験から得られたと思っているだけで、的外れなことを考えているんじゃないかという意識を拭い去ることもできていません。

ずっと前に「あなたは趣味でやっていることかもしれないけど、私にとってはそうではない」と私に伝えた友人がいました。当時の自分にとって一方的な言い方で、自分だって趣味でやっているわけではない、と言いたかった。でもそう伝えるには自分の向き合い方に説得力はありませんでした。
同時に、勉強会のやり方そのものの枠組みにもやっぱり問題があったという意識はずっと残り続けています。
その友人の孤独を裏打ちした言葉が、勉強会を育てる勉強会という考えを自分に準備させたと言えるかもしれません。

少しずつでも自分なりに考えをすすめて行きたいと思っています。 サポートしていただいたら他の方をサポートすると思います。