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オバケなんてないさ 2022年2月27日週ブレスト

週のはじめの記述のストレッチ、週次投稿でございます。
今週は子どもとの印象に残ったやりとりを書いてみて、書いている内に思いついたことがあれば、それも。



もうすぐ小学6年になる上の子(娘)が食事を終えて、お風呂に入った後に私に声をかけてきました。

「ねえお父ちゃん、体を柔らかくしたいんだけどやり方教えて」

最近自分の体が少しずつ固くなっているのを気にしているようです。
以前は立って前屈をしたら地面にベタっと手がついていたし、座って開脚をしてその状態から体を前に倒すこともできていたけど、今はできなくなっているのを知っていました。

私はなるべく毎日しているストレッチで、その効果を上の子にアピールしていて、お父ちゃんはな、後ろ太ももを柔らかくしてスクワットの効果をあげようとしてる。スクワットをやるのがダイエットには効率がいいらしいから。

そういう私は、何で体を柔らかくしたいのか尋ねてみたら、
「最近何度かキーちゃんと階段を一緒にのぼってて、ころびそうになった」
「ありゃ。ころびそうになった、っていうのは?」
「こう、上まであがったときに、おっと、って」
「段がなかった、みたいな」
「そう」

なるほど。
私は、体が柔らかくなっても、それはなくなんないと思うよ、ころんだときに怪我をしづらいってことはあるかもしれないけど、みたいなことを伝えて、でも、一緒にストレッチはしよう、と話したと思う。

今これを書いていて気がついたのは単純に、娘は自分の体の変化に戸惑っているのかもな、ということ。
またそれとは別に、娘が自分の体に起こったトラブルを、思いつきのなけなしの原因に結びつけて考えたこと。
やはり案外体の柔らかさも関わっているかもしれない、と思ったこと。
いやいや、下の子が一緒というのも関係していそうだ。
そういうことが印象に残った。

上の子のことを書いたので下の子もほんの少し登場させよう。
4月で幼稚園年長になる娘は最近、リビングからドアを隔ててすぐ隣のトイレに行くと、よく歌っている。ドアを閉めずにトイレしていたのを、ママから寒いから閉めてと言われてそうするようになってから、歌うようになった。
結構面白い習慣だと思うけど、今はうまく文章にできそうにない。

会社の帰りに歩きながら思い返して、
オバケなんてないさ、とふいに言葉が浮かんだ。
BLUE GIANTの大が、発表会で緊張して演奏がとまってしまった自分がレッスンしている少年にかけた言葉だった、と後で思い当たった。
大はかっこいい。



上の文章、何で途中から完全にですますじゃなくなっているんだろう。(いや、下手っちゃそうなんですが。)
記憶を手繰りながら記述しているうちに、特に子どものことでもあるしホームビデオみたいな気持ちの態勢になったのかもしれない。
じゃあもし記憶を手繰りながらも、それがですますで書かれるとしたら、それはどういう形象になるだろう。

この前の記事では、途中まで一人称=私で書いていて、あっ、これ三人称=彼にできそう、と思って変えたら、そんなに違和感なく変わった。
むしろその方が書きやすかった。これは書いていて面白かった。

文章の体裁が強いている統一への方向づけと、記述の対象、その対象に向き合う書き手と書かれた文章が絡み合った運動が、何か押し引きをしているようにも思えるけど、後者がえいっと舵をきれば、また風にあおられるようによろめけば、体裁なんてものはなかったみたいに忘れられてしまうのかもしれない。

あれ、これもオバケなんてないさ、か。
どっちがオバケだかわからないようなところもあるけど、、

書きながら出てくるこういう疑問も、そのうちに慣れて、自分なりに納得して気にならなくなるかな、と思うと少しさびしさもありますね。
オバケも一緒に賑やかな方がいい。

ではでは

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