お客さまの取り合いで揉める、の話

今朝、施術の順番争いが勃発しました

セラピストって基本、完全歩合制なので、
お客さまを揉めないと
一円も稼げません

だから次のお客さまを誰が担当するのか、
客待ち順はセラピストの一大事です

もちろん公平を期すため
順番待ちのルールはあります

でもどんなルールにも抜け穴というか
想定していないケースが出てくる
そういうときに揉め事になる

予約で一杯の夏場はいいんですけど
お客さまの少ない冬場は
順番がらみの揉め事が多くなります

そういうときはどうするか

まあ話し合いですけど
お互い「自分が絶対正しい」
って思ってるので
結局、どっちかが折れることになる

納得づくってのはまずないですね
表面上は別にして

たいていは
入店時期とか指名の多さとかで
幅を利かせている方が勝ちます

そして負けた方は
理不尽だ…と思いながら
シブシブ順番を譲ることになる

わたしも新入りの頃は
ずいぶん横どりされました
そういう恨みは
何年経っても忘れませんね〜

でも横どりした方は
自分は正しいって思ってるんで
横どりしたなんて意識は全然ない
だからすっかり忘れてます

そういうのが積もり積もって…
思わぬところで
しっぺ返しを喰らう

セラピストって
ひとつところに長居する人は珍しくて
わりと転々とお店を変わる方が普通です

その理由のひとつに
こういうのがあるのかもしれません

わたしから横どりした先輩たちも
セクハラや不明朗な会計をリークされたりして
もはや誰も残っていません

あ、リークしたのは
わたしじゃないですよ、念のため

ただ、今になって思うのは

「あの先輩の言ってたことも
 一理あるかもな」

ってことです。

ケンカしてるときは
自分の主張は絶対正しい
相手の主張は絶対間違い
って思いがちですけど

正しさとか正義って
煎じつめると
自分や仲間が得する言い分、
ってだけのことなんだと思います

逆方向から見たら
正義は悪だし
悪も正義になる

仮面ライダーが正義だ
ショッカーが悪だ
っておもえるのは
自分が仮面ライダー側だ
って、前提を暗黙に置いてるから

ショッカーの戦闘員に
親兄弟や妻子がいるかは知りませんけど
もしいたら、絶対ショッカーを応援しますよね

正しさとか正義とかって所詮
その程度のことなんじゃないかと

みんなそれぞれに正しい可能性はあるので
自分の正しさにこだわりすぎないほうがいい

ま、腹の底で恨みを買うのもなんですし
相手の理屈は納得できませんでしたが
今日のところは譲っておきました
いつも譲ってると商売になりませんけど、ね。

還暦すぎて
やっと少し大人になったわたし^_^;

ともあれ、今日の標語です

お客さま 横どりされても まず笑顔😀
キレるもクサるも そのあとで

お粗末さまでした

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