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リアルハングリー精神

 先日の記事について↓

 もしかしたら、
 「本当にまずい飯出された事ないんだろう」とか、
 「親が旨い飯作ってくれてたんだろ?」とか、
 思われた方もいるかもしれない。

 確かに私の母親の料理は結構旨い。
 農村の末娘で使役されてきた結果なので、
 本人は誉めたところで素直に受け取ろうとしないのだが。

 しかしながら、
 その能力は主に夫に、
 ついで長女に発揮され、
 次女の私はわりかしネグレクト。

 ってか「外で遊ばないからお腹空いてないでしょ」
 って日常的に食事を忘れられ、
 慢性的に栄養不足だったからな。

 身体が求める栄養素を取得できる時点で、
 美味しく感じる能力が人より強かった可能性はある。


 しかしながら1990年代の我が国は、
 バブルは弾けたはずだというのに、
 当時の大人でもイマイチ危機感が薄かったというか、

 高校時代の修学旅行は北京で
 (九州だったので京都とかより近い。
  当時は金額も安く済んだ。)、
 大学時代には三週間の、
 ヨーロッパ旅行もしているんだが、

 まぁ同級生や同行学生どもは、
 「まずい」だの「味付けが好みじゃない」だの、
 「やだ。何この食材キモい」だの、
 文句を付けまくり残してくれまくりやがっていたことよ。

 はぁぁあぁ?
 私は珍しい食材や香辛料に出会えて、
 面白いし楽しいし何より上等に旨いんですがぁ?

 周りから苦笑されるくらい常に平らげまくってたぞ。
 一度など同じテーブルに座り合わせた4人の相性が合って、
 他のテーブルが残した皿まで次々回って来たからな。

 「食い意地が張ってる」だの「いやしい」だのと、
 笑わば笑えだ。

 北京でも南仏でもローマでも、
 店を去り際に他の学生達にはむすっとしていた、
 ウェイターさんウェイトレスさん達が、
 私にだけは満面の笑みで、
 「シェイシェイ」「メルシー」「グラシアス」と、
 声を掛けてくれたってなもんだ。

 映画『BROTHER』において、
 北野武さんが演じていた人物の名台詞を、
 ここで繰り返したいんだが、

 フ××キンジ××プくらい分かるよ馬鹿野郎。
 
 マジで。

 マジで。

 マージーで!
 どこの国の人であっても!

 先進国民どもは渡航先で常に口に表情に気を付けとけ!
 笑顔だろうが馬鹿にされている事も、
 怖い顔だろうが怒っていないだろう事も、
 おそらく思っている以上に相手には伝わるからな!

 言っとくけど国内でだって油断できねぇぞ。
 国際会議で出されたペットボトルの飲み物、
 二、三口飲んだ程度で置き残してんじゃねぇ。

 アフリカ、アメリカ、オーストラリア、中東の、
 渇水地域から来た人達にどう見えてると思う。
 知識だけ取り入れて現実の飢えに渇きは、
 想像すら出来てねぇ事まる分かりだからな。


 

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