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一風変わった奥の院歩き:摩尼山

  イベントの概要はこちら。


御廟橋の先ガン無視

  ここから先は皆さん、
  すでに何度も行かれてますよね。

  って思いっきり脇の山道に入って行った。
  むしろ清々しい。

  と思ったが参加者の中には、
  高野山わりと初めてな人もいて、
  後ほど途中で抜けてお参りに行ってたな。
  そりゃそうだよな。

  ところで私自身が意外だったのだが、
  山道に入った途端私歩くのめっちゃ楽しい♪

  ってかどうやら私は舗装路が嫌いだった。
  所詮九州の田舎育ちだった。
  どうしようひと踏みごとに湧き立つこの血潮。

  ここでキャンプやりてぇ、
  みたいな事ぁ言ってられねぇって、
  脊髄が理解する。
  ここだと命懸けのサバイバルだよな。
  夜間はクマもイノシシも出るしよ。

歩き自体が楽しかったものでメモ帳は情報のみ

  ソハヤキ群落体
  と呼ばれる植物群があって、
  クマハヤセ、イの略だって言うんだが、
  九州南部、瀬戸内海、和歌山って、
  名称も分類もわりと乱暴に感じるが。
  (つまり緯度でまとめたんだろうな。)

  コウヤ、や、コウボウ、と名付けられ、
  高野山で新種として発見された植物がわりと多いんだが、
  こそっと言っちゃうけど、
  だから信者たちが故郷の植物植えてんだよね。

  ここ摩尼山の森は、
  サクラ、コナラの陽樹林、
  スギ、ツガの陰樹林を経て、
  森林としては最終形態の極相林
  (なんかカッコよく感じて私はアガる。)

  普通陰樹林時代に枯れていくはずの、
  ケヤキの大木が残っていたり、
  もはや森林関係者の常識では、
  ちょっと考えられへん樹木並びになっている。

  それは豊かなんてもんじゃない。
  異様かつ希少。
  調査・研究するしかないレベル。

外来種or固有種の謎

  山道の最後あたりで日本固有種である、
  カンサイタンポポを発見。

  ちなみに森林組合の方々は、
  セイヨウタンポポを見つけたら、
  駆除するように言われているそうなんですが、

  が、

  もはや奥の院に咲いているのは、
  ほとんどセイヨウタンポポだし、

  カンサイタンポポが今でも良く咲くのは、
  南海鉄道高野線の、
  紀伊細川駅(標高363m)
  紀伊神谷駅(標高473m)辺りって事は、

  高野山(標高867m)には、
  寒すぎて生えにくいんじゃないの?

  クスノキだって今は固有種みたいなイメージだけど、
  弥生時代には外来種だったんだし、
  外来種と固有種を分ける事に、
  そこまで意味はあるのかな?

  と一の橋あたりの序盤で話してた、
  カンサイタンポポが咲いている、
  という事は……、

  温暖化、してるんじゃないのかな?(汗)

  という不安を残してイベントは、
  中の橋に戻ったところで終了だ。

  何が良い、悪い、正しいと、
  ひと口には言い切れないこの感覚こそ、
  私には小気味良く、
  一般には不安に駆られるものと思う。


高野山の旅まとめ

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