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治療の一環

 はじめましての人も、
 前から知ってる方も、
 ごきげんよう。

 偏光です。

 おそらくここがターニングポイント。

(文字数:約2400文字)


  大学時代に、
  卒論と同時進行で書き続けていた話
  (一旦は無理くり終わらせた)、

  を2019年にPixiv内で投稿し出して
  序章+第五話時点で停止した、

  のを2024年にnoteに、
  毎週連載形式に整えながら移行中の、

  この小説↓なんだが、

  今月2024年6月で、
  2019年までに書き終えていた分の、
  調整後再掲が終了。

  という事で、
  来月2024年7月からは、
  今年から執筆再開し出した分、
  という事になるんだが、


  これがまた我ながら苦笑いが止まらないくらいに、
  この作品ってば「治療の一環」だったんだなって。
  (ノ∀<。)アイタタ

  なぜそう言えるかについては、
  私を以前から知っている人であれば、
  来月7月分を読んで頂ければ分かると思う。

  2019年時点では、
  思いっきり途中で停止したわけだ。
  治療と分析が相当進んでいなければ、
  書けやしなかった内容だコレ。

  そして今現在は8月分の、
  最後の週分を執筆途中なんだが、

  おやおやおやと。
  これがなかなか上手いこと進んでいない、

  わけじゃないかもしれない。
  説明するのは大変に難しいんだが。


  執筆には本来時間がかかるものだ。
  適切な語句に文章が出て来なくて悩むものだ。
  少なくとも他人様のnoteを読む限り、
  そうしたお悩みはよく目にする。

  これまでの私は、
  語句に文章があふれ出して、

  日常生活が破綻するからやめてくれ、
  いい加減でやめやがれこのゴミが、
  と脳内から強い殺意を受け、
  物理的に攻撃されながらも、

  脳の半分ほどは小説の世界に占拠されて、
  寝ても覚めても食事中も入浴中も夢の中でも、
  先の展開に文章をこねくり回す事が、
  やめられなかったがために、

  編集画面に向かえば即座に、
  文章があふれ出てきて、

  早く書き留めておかなくては、
  所詮は脳内にしか無い代物なので、 
  いずれなくなってしまう焦りに、
  突き動かされていたわけで、

  その状態の方が、
  人間存在とその日常生活においては、
  異常なわけだ。


  前ほどすんなりとは出てこない、
  という事は、
  日頃の脳領域を小説世界に、
  明け渡さずに済んでいる、
  という事で、

  むしろ小説家としては、
  本来あるべき姿ではなかろうか。


  そもそも私がなぜ小説を書いてきたかと言えば、
  物心ついた頃から、
  私の存在はことごとく無視されてきたからである。

  同じ家に住む家族にとっても、
  空気のようでいなければならない。

  いつの間にか日常に必要な家事を終えてくれる、
  姿の見えない小人さんでいなければならない。

  私の存在に気付かれる、
  という事は即ち、
  笑われるか馬鹿にされるか叱られるか、
  日常生活を滞らせた責任を取らされる時だけだ。

  責任を取らされると言っても、
  私が原因という根拠など無いので、

  ただただ私の信頼が失われたというだけで、
  信頼を回復できるまで、
  それ以前にも増して空気or小人さんとして、
  働き続けなければならないだけ。

  家の外でも社会に出ても、
  私の存在になんか誰も気付かないだろう。

  気付かれた時は即ち、
  違和感を覚えて邪魔に感じて、
  嘲笑いたいか叱責したい時だけだろう、

  としか認識できていなかった。

  いないわけではなかった友人たちですら、

  私がこの世の害虫である事に、
  幸い気付かれていないだけだ。
  いずれ私の言動が信頼を失わせ、
  私を見限って離れていくのだろう、

  と内心では思い込みながら過ごしていた。
  


  私自身の意見に感覚なんか、
  誰からも聞いてもらえるはずがない。
  聞いてもらえたとて理解されるはずもない。

  空気or小人さんでいなければならないのだから、
  周りの者達とは異なる思惑が存在する事に、
  気付かれる事すら許されないと、
  完全に諦め尽くしていたわけだ。

  「私以外の誰かの人生」に変える以外に、
  表に出していく手段が無いと。


  つまりだ。

  治療が進んである程度、
  自分の文章が読まれるようになり、
  自分の存在感が認識できるようにもなれば、

  以前ほどの情熱を傾けてまで、
  執筆する必要もなくなってきたわけだよ。
  (ただしその「以前ほどの情熱」が、
   既に狂気的だったわけだが。)

  正直ここから先の9月分以降を、
  時間に脳領域を消費してまで、
  書き進めたいのかすら分からなくなってきた。

  しかし20年にも渡って、
  凝り固まって残っている分があるから、
  今このタイミングで出しておいた方が、
  今後のためには良かろうという気はしている。
  (自分にとって本当に大事な話であれば、
   どれだけの時間を空けようが残っているだろう、
   という確信も一旦停止時点で持ってはいた。)


  ちょっと以前まで、
  私の黒人格クロコが、
  「お前の小説なんか現実逃避だ」と、
  激しく怒り狂っていたんだが、

  そこはその通りだ。

  しかし「現実逃避」を私は、
  わりかし重症患者という立場で、
  助け手もはかばかしくは得られない中、
  結構な程度まで極め切れたと思う。

  もしかしてこれまでの作品が、
  誰かから掘り起こされてくれて、
  評価され報酬を得る事も、
  今後起こり得るかもしれないが、

  この先「治療」を目的としては……、

  完全に書かなくなるかは分からないが、
  割合は低くなっていくだろうと思われた。
  

以上です。
ここまでを読んで下さり有難うございます。

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