お掃除おばちゃん

内職でアパート掃除をしているのですが、
それはもう、
「誰かの役に立っている事」の凝縮です。

ゴミを集めタバコの吸殻を拾い併設された緑地の草取りをし木々を剪定し、
クモの巣を払い虫の死骸を始末しお犬様お鳥様の御粗相を清めさせて頂き、
足を滑らせて住民の方々がお怪我をなさらないとも限りませんのでモップ専用のバケツでしっかり絞った後に水拭きし、
どなたか通れば挨拶し水拭き直後には「足元にお気に付けて」と声を掛け、
挨拶されれば返事をし話し掛けられれば手を留めて聴き苦情等がありましたら後ほど管理人さんに報告し、
外壁や配管の傷みに電灯の消耗なども見つけ次第報告して対処して頂く。

時給ですが、
何せ凝縮していますので、
「誰かの役に立っている」実感にだけは充ちています。

そうありながらここは是非とも強調して申し上げたい。
住民の方々のお礼どころか挨拶すらなければ、
笑顔に軽い会釈すらも見られなければ、
とても続け切れは致しません。

これは見返りを求める気持ちではない。
誰かの仕事に対して自ずと心に浮かぶべき礼儀であり、
出勤途中の急ぎ気味のところにちょっと目に入って口にした「どうも」であっても、
私達の役には立っているのです。