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ミーはおフランスが好きなので

 はじめましての人も、
 前から知ってる方も、
 ごきげんよう。

 偏光です。

 Pixivで公開してきた小説以外の文章を、
 noteに移して行きます。

(文字数:約1500文字)


 ミーはおフランスが好きなので、
 シャンソンを習う事にしました(キラーン)。

 どこの教室で、
 どなたに習っているかはまだナイショ。

 って訊いてへんな。
 誰が興味あんねんやな。

 血を治したら身体を動かしたくなって、
 身体を動かしたら声を出したくなった、
 という全体的な流れもあるのだが。

 エディット・ピアフの名曲、
 『パダン・パダン』が、
 とにかく好き過ぎて好き過ぎて、

 出棺の際にはぜひとも流してもらいたいという、
 正直私以外の者には芯からどうだっていい
 切なる願いを持っているのだが、

 そのためには『パダン・パダン』に
 相応しい人物にならなくては。

 いや、それ以前に歌ってしもうたらええやん。

 身近な人達だけでも『パダン・パダン』を聴いたなら、
 即私を思い出して苦笑するように、
 自分から能動的に仕向けたらええやん。

 (なぜそこまで『パダン・パダン』が好きなのかは、
  熱すぎて語り尽くせないのでまた次の機会に)

 しかしながらワタクシこれまでに、
 正式な音楽教育は未経験、
 楽譜を見るのも高校二年生以来久しぶり(三年は美術選択)、
 音符の種類や読み方も忘れてしまいましたド素人でして、
 キーの上げ下げなんかも今のところ自由になりません。

 半音? 半、ってどこ?
 うわ何このちっさな休符、めっちゃクセモノ、
 ってえらいことわたわたしてるやん。

 4月の授業で習ったのはギリシャの歌※だという、
 『汽車は八時に出る』

 ……むず(冷や汗)

 (※シャンソンちゃうんかい、
  というツッコミはタブーなようです。
  人生の悲喜劇が表されていれば
  何もフランスに限らない様子。)

 音が取りやすいと思って最初に持ってきました、
 と先生からは仰られましたけど、
 歌詞読んでみる限り
 作者の情念が込められまくっとるやないですか。
 音がシンプルな分、
 情念踏まえて歌い上げなあかんヤツですよねコレ。

 家に帰ってから調べてみたら、
 やっぱり反戦歌だしギリシャの大作曲家が作ってるし、
 八時に出る汽車は恋人が兵役に就くためだし
 (ちなみに日本語版の訳詞は五木寛之氏)。

 で、はい歌いましょうと。

 そりゃあ最初は声出ませんです。
 出たとてのぺーとした平板にしかならんのです。

 なにせワタクシこれまでを上の人に言われるがまま、
 表面上は大人しく真面目に生きてきただけの人間でして、
 まぁそれで良いところもそれなりにはあったんだけど、
 「楽譜通りに歌ってもあかんねん」という、
 真面目の悪いところが如実に表れ出る。

 全音符は必ずしも伸ばし切らんでええねん、とか、
 言葉の切れ目に意味も当然気にしてなあかんやん、とか、
 そうしたところがバチッとハマったら
 カッコいい歌なんやけどなー(遠い目)。

 しかしながら楽譜通りの基本を抑えた上で、
 最終的には自分の解釈。

 先生が良しとする歌い方は教えてもらえるけど、
 どうしてもここはこうしたい、
 と思えばそれも否定されない
 (思った通りに出来ているかはまた別)、

 というのはうん、
 好きだな。

 「歌に『終わり』は無いからね」
 と言われたのが今回刺さりました。
 この歌は歌いこなせた、
 もう歌う必要は無い、
 などと言える事はまず有り得ないと。

 という事はホンマに、
 一回一回が最善ですな。
 その時の自分の力量の。

 一回一回が真剣勝負、とまでは考えませんわ。
 それ多分しんどくなるから。

同じ箱:
THE BOOM 『それでも汽車は走る』
汽車つながり。あと自分の意思ではでどうにもならない感。

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