見出し画像

Metaverseで「日本語をとことん究めるコミュニティー?」

10年ほど離れていた「ゴー宣」を、石戸諭氏のルポをきっかけに、最近見返している。

ゴーマニズム宣言 第63章 「表現の不自由」

これは、私が出会った頃の初期のテーマだ。ギャグ漫画家の彼は、自分の表現を賭けてこの「自主規制」なるものと戦う。

今まで、わしがやらされた自主規制を全部暴露してやる!!

ゴーマニズム宣言 第63章 「表現の不自由」より
興味がある方は、どうぞ。面白い……。

30歳台後半だった私は、少しは、社会の問題に関心が向くようにはなっていたけど、退職したタイミングに出会ったこの作品は、すぐに私を「小林よしのり」のファンにした。
自分の作品に対する愛情や表現したいという欲求から、社会のわけのわからない「自主規制」なるものに本気の闘いを挑む。

この作品を見返したあとに、この動画を見つけた。


坂上忍氏は、TVの昼の報道の帯番組を長く務めた。
成田悠輔、ひろゆき、二人の問いかけに答える彼の話は、私には、「そうだったんだろうなぁ。」という感想。

そして、後半の動画「自主規制の正体を暴く」に、この「自主規制」について、成田悠輔さんが述べた感想は、小林よしのり氏の指摘と同じだと思った。

TV局の人たちは、勝手に世の中の人を「代弁」しちゃってる。(成田)
「放送禁止用語」本当は無い。(坂上)

ここで、坂上さんが体験した「先端恐怖症」の人のため、ドラマの設定上、つじつまが合わなくても、「刃物の先端をカメラに向けない」という体験を話す。そして、パンダが「ホントに嫌な人がいるから、私もやらない方がいいと思う」と言ったときに、成田さんが、

「それはどんなことをやったって、嫌だという人はいる。何かを表現したり、創作したりするには、そういうことを言ってくる人に向き合うこと。」

「どう、言わせておくかということが、本来は重要」とも。
坂上氏も、成田さんが言ったことが「ど正論だと思う」と。

私も、編集者やTV局は、本来の「創作」を守るために「どう言わせておくか?」を考えるのが仕事だと思っていたのに……。

これはギャグやお笑いなどの高度な笑いを創作する人にとって、とても重要な話。高度な笑いは「差別から生まれる」
(このことに関しては、別の所でよしりんはとても重要な指摘をしているが、また別の機会に)

そもそもTVの製作者は、この「自主規制」なるものを、ここまで無自覚に?責任転嫁?でやってしまうのは、もう「創造」も「創作」もなにもしていないのと同じではないの?
いや、もっと問題の根は深いのかもしれない。
よしりんと成田さんが言っているのは、そういうことだと思う。

つまり、何十年経っても変わってないし、(一部、よしりんの「表現の不自由」の頃よりは良くなっている部分もあるらしいが)言葉の自主規制以上に様々な圧力が存在している。
坂上さんが言った中で「そうなんだぁ」と思ったのが、その圧力は東京の放送局が強い。「東京でローカルのノリで話せれば」みたいなことを話されていた。


さて、ここからは、私のweb3の未来に向けての妄想。

お笑いやギャグは、その国や地域の歴史や言語に由来する。言語には歴史が詰め込まれている。この言語という共通認識がないと、「高度な笑い」は成立しない。日本のお笑いの文化はレベルが高いが、海外に輸出できないのは、この理由からだと思う。
だから私は、「日本の人口も減るし、経済は衰退するし、日本語が無くなったら、日本の文化はなくなるのかぁ」と想像したりもしていたけど……。

web3の技術で、メタバース上に「日本語コミュニティ」が出来ればいいんじゃない?  という、多分、多くのweb3技術に期待している人なら、「この技術で、日本を世界に売り込もう!」と思っている人は多いはず。

私の妄想は、「日本語をとことん究めるコミュニティ」
日本文化が好きな外国の方は多い。日本語を学ぼうと思っている人も経済衰退で減ってきてるみたいだけど、文化面をアピールすれば、日本の長い歴史に眠るコンテンツ量は膨大だと思う。

日本語を知る人が増えれば、日本の高度な笑いも通用する人が増える。
しかも、翻訳技術は素晴らしく進化している。メタバース上でお互いの言語を学ぶことは、容易になってくる。
だから、「日本語を知ると、こんなに素敵な世界が広がるよ!」と日本人全てがメタバース上で、PRするという……。

なんか、少し元気が出てきた。


写真のボタンは、巡り巡って? 私のところに来たもの。
私の親世代のものだと。 
この頃のボタンは「ヴィンテージ・プラスチックボタン
(Vintage Plastic Buttons)」と呼ばれたりするけど、正確な定義は?
でも、最近ではもうこのようなボタンは作られてないなぁ。
服のタイプが全く違うもの。
アクセサリーにしたりして、楽しみたいですね。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?