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種市篤暉が大成する3つの理由

妻が種市選手の大ファンである。いや、僕も好きだ。僕も種市くん(まだどうしても若くみえてしまい…以降くん付けで呼ばせてほしい)は大好きな選手だけれど、妻は唯一持っているホームユニも種市ユニだし、後述する理由で入寮時からの種市ファンであり、愛の深さでは負けている気がする。いいよね、種市くん。

種市くんは、絶対に成功する、大きく育つと僕は思っている。多分これはいまや僕だけではなく多くの人が思っていることだと思うのだけれど、僕なりに、なぜ彼が成功すると思っているのか、まとめてみようと思う。とはいえ素人なので、指標や、球質やらなんやら、そう言ったことから分析をしてみるわけではない。そういう専門的なことは抜きに、素人として、いち30代社会人として、なぜそう感じるのかを書いてみたい。

① 丁寧な気づかいができる

先ほど妻が種市くんの入寮時から種市くんのファンになったと書いたけれど、そのきっかけが一本の記事だった。

ロッテ6位種市が入寮、寮長に故郷の味プレゼント。

そう、種市君は、入寮に際し、寮長に故郷の手土産を持ってきたのだ。妻はこれを読んで、素晴らしい!応援したい!こういう子は絶対に成功する!と、種市くんを応援することを決めていたのだった。

ポイントは、監督やコーチ、チームメイトなど野球でお世話になるひとではなく、寮長にもきちんと手土産を持って行った…というところだと思う。野球でお世話になる先輩、監督、球団の人にきちんと挨拶をすることはもちろん大切だ。でも、プロ野球選手としての最初の数年間、身の回りのお世話をしてくれる人、大切な体をケアする衣食住でお世話になるひと。そういう人に、きちんとお土産をもってくること。社会で働く人にはわかるとおもうけれど、こういう気づかいって、本当に大切だ。お菓子をあげたからどうこう、もらったからどうこう、という以上の意味があると思うのだ。

あとは、なんといっても、この入寮時点では、種市君はまだ卒業はしていないハズ。名実ともに高校生なのだ。高校生で、こういう事がきちんとできるということは、親御さんがしっかりしていたり、或いは野球部の監督や指導者がしっかりと礼節に関しても教えていたり、そういう環境があったこともわかる。また、高校生の男の子なんて、そう言ったことを言われても「いいよいいよ、なんか恥ずかしいし」と斜に構えてしまったりしがちだったりするけれど、アドバイスをきちんと受け入れる素直さを持っているのだろう…ということもうかがえる。

だって、みなさん、18歳の時お世話になる方に手土産とか持っていきました?男子高校生だったころ、そんなことしてなくありませんでした?僕はしていませんでした。

野球人として以前に、高校卒業時点の若者として、すばらしい気づかいができている。このことは、種市くんの心の素質を明らかにしているように思えてならない。


②仲間との関係が良い

そんな理由から種市くんをなんとなく気に掛けるようになり、たまに浦和に行ったときにブルペンの様子や、試合に出始めてからは試合の様子をツイートしたりしていて気が付いたことがある。ドラフト6位入団だったこともあって、まだその頃はマリーンズファンの中でもあまり知名度が高くなかったこともあって、特に多くの反応をされることはなかったのだけど、毎回毎回、特定の数人が種市くんについて呟くたびにファボしていってくれる事に気が付いた。

ああ、ほかにも種市くんに注目しているファンがいるのかな…と思っていたのだけど、ある日、彼らのプロフィールを見に行ってみたら、どうやら皆、たねいち君と同じ八戸工大第一の生徒さん…しかも、おそらく野球部の生徒さん達だと気が付いた。本当にたまにつぶやくだけだったのに大体反応してくれていたから、ああ、かつてのチームメイトが見守ってくれているのか!と、なんだか胸が熱くなった。他のルーキーについても、つぶやいたりすると、おそらくご家族かな?という方から反応をいただくことはあるけれど、こんなにずっと同じチームだったであろう子から見守られてはいなかった気がする。

きっと、良いチーム関係を築いていたんだと思う。

ある時は、種市くんからもらったサインをみていて「どうもひらがなで『たねいち』と書いてあるような気がする」とつぶやいたところ、後輩だったという方からその通りです!と丁寧に説明リプをいただいたこともあった。なんだか、みんなとてもいい子達なのだった。

(ひらがなで『たねいち』)

練習態度が不真面目であるとか、人間的に不誠実であったならば、きっとこんな良いチームメイト達からここまで応援してもらえることはないのではないだろうか。

もともとずっとプロから注目されていたタイプではなかったと思う、そんな中でも、高校生活を共に過ごした仲間から支持され続けていることは、きっとプロでも愛される選手になれると思うのだ。


③見据えている目標が高い

そんなこんなで種市くんの活躍を見守っていた我々夫婦なわけだけれど、想像を超えたスピードで成長を続け、高卒素材型ドラ6指名選手であったにもかかわらず、なんと2年目の夏には1軍で先発デビューをしてしまった種市くん。昨シーズンはなかなか勝利には結びつかなかったが、本当に立派だ。

ただ、その後残念ながら2軍に降格。この時、「これは種市くんは成功する…」と思わせるコラムを読んだ。

2軍行きを告げられた種市くんは、悔し涙をながし、「これから何年野球をいたいか」と井口監督から問われ「20年、やりたいと思います。」と答えたという。

まず、そもそも高卒2年目の夏といえば、1軍にあがって先発をしただけでも上々だろう。それでさえチャレンジに近かったと思う。それで十分立派だ。僕はそう思っていたし、多くのファンがそう思っていたのではないだろうか。でも、本人は、本気でこのまま通用させてやる、と思っていたのだと思う。だからこそ、降格が決まった時悔しくて泣いたんだと思う。泣いてしまうほどに、このまま1軍で投げ続けられる自分をイメージしていたのだと思う。

更に、20年現役を続けたいという言葉も凄い。多くの選手が、「〇年も続けられるとは入っていたときは思わなかった」という言葉を残してグラウンドを後にしたように思う。ただ、種市くんは、19歳の今、20年選手を続ける気でいる。なんと高い目標だろう。本人にはメジャーに挑戦できるようになりたいという志向もあると何かで読んだが、きっとすべて、本気なんだと思う。

まだ若いから2軍で良い、とも思っていないし、10年続けられれば御の字とも思っていない。見据える目標がとても高い。しかも、当時は2年目とはいえ、プロで1年間、周りのプロ選手達の投球やバッティングを見てきて、レベルの高さは感じてきたはずだ。それでも、やれると思っていたということ。これは、種市くんの大きな武器ではないだろうか。

描いたビジョン以上の結果を出すことなんて、プロの世界ではなかなか難しいと思う。最初から大きなビジョンを描く種市くんは、きっとそこに手が届くような気がしてならない。


だから種市くんは成功する

投球内容や指標の話は本当になにもなくてすみません。

でも、種市くんは野球に限らず、社会人として、成功する人の要素を兼ね備えているように思うのだ。周りへのきづかいを大切にし、チームから愛される姿勢をもち、そして高い目標を見据えている。

そんな子が、全力で野球に打ち込んでいるのだ。成功してほしい、いや、成功しないわけがない。

今シーズンはリリーフなのか、先発なのか、しばらくは二軍で育てるのか。まだはっきりとしていないけれど、種市くんならば全てを糧にしてくれると思う。そして、夢見たとおり、将来メジャーで活躍するような、大投手になってほしいと願いながら、背番号63を応援する我々夫婦である。

がんばれ、種市先輩!

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