見出し画像

自分を知る。

私の次男はアトピー性皮膚炎で痒みに苦しんでいる。薬を塗ったり、保湿を頑張ったりしても、ちょっとした刺激でまたぶり返したりを繰り返している。

次男といつも一緒に寝ている三男は、横で掻きむしっている音が不快のようで、思いやるどころか、いい加減掻くのはやめて、僕が寝れない!!と、怒鳴り出すしまいである。

私はどちらかというと、人の気持ちを敏感に察知しやすく、相手の気持ちに寄り添うことが出来ることが長所であると思う。だから、三男がそんなことをいうものだから、『どれだけ痒いか自分が体験したことないから分からないんだよ。掻かないでなんて簡単に言わないで』と弟を諭した。

次男は長男、三男に比べると繊細で、人の言った言葉も敏感に感じやすい。私は母として、辛いことや、彼の気持ちを近くで共感して、1番の理解者でいようという気持ちが強くあった。

ある日、次男が相当掻きむしっているので、掻くと余計に痒くなる悪循環があることを伝えた。彼は、ママはアトピーじゃないから分からない!!と怒りの表情でこちらを見ている。

私はその時ふと思った。分かるわけない、だって、私はあなたではないから。

母親だから、生まれた時から1番側でお世話をしてきたし、誰よりも彼らのことを良く知っていると思う。しかし、お腹にいて一心同体であった過去があったとしても、彼の世界を私は同じように体験することはできない。これも紛れもない事実である。

私は母親として、子ども達の気持ちを共感することが大切だと思ってきたし、1番の理解者でいなきゃと思ってきた。ただ、彼に『ママには分からないでしょう』という言葉を投げかけられた時、もっと大切なことに気づいたのである。

大切なのはやはり、1番の理解者は自分自身であるということ。自分の世界が自分にしか分からないと思えれば、自分の気持ちを理解してもらえないことで悲しくなることもない。むしろ理解してくれる人がいたら、それが奇跡のように有難いことも分かる。

私は子ども達に対する気持ちに舵をとった。

子どもにとって1番の理解者でいることばかりにエネルギーを注ぐのではなく、自分のことを知ることの大切さを伝えて行くこと。

どんな時に心地よいと感じるか、自分は何が好きか、何が自分を悲しくさせるか。自分のその時々の感情に向き合っていく。 

自分が見えている世界は、全て自分の捉え方次第なのだから。

まずは自分を愛せて、自分を理解出来ないと、他人を理解したり、愛したりは出来ない。

子ども達にもそうだが、まずは自分!

母である自分がまずは自分を理解し、自分を愛し、自分の感情に素直に生きようと思う。






この記事が参加している募集

#最近の学び

181,034件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?