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「夏日」140日の年間最多タイ記録

 息子の会社では、海外進出を企図して社員に英語を勉強してもらおうと、英語能力テストのTOEICで650点以上をとるとボーナスが出るそうです。その人が次に760点以上をとると、さらにボーナスが出るそうです。

 それで息子は言いました。
 「1回目の試験では手加減して、650点以上759点以下をとり、2回目で760点以上とれば、2回もらえる。制度ミスだね」

 何を言うか。たぶん300点台しかとれないくせに(笑)

 さて、10月20日、東京は最高気温27.1度Cを記録し、今年140日目の「夏日」となり、過去最多記録に並んだとニュースで言っていました。
 ヘッドラインニュースというか、それだけの情報でしたので、私は疑問を持ちました。「夏日」は天気予報で言うと、その日の最高気温が25度Cを超えた日のことです。

なつ‐び【夏日】
読み方:なつび
1 夏の強い日ざし。また、夏の暑い日。《季 夏》「焼岳は—に灼けて立つけぶり/秋桜子」
2 一日の最高気温がセ氏25度以上の日。→真夏日 →猛暑日 →冬日
読み方:なつび

https://www.weblio.jp/content/%E5%A4%8F%E6%97%A5

 この2のことですね。

 もちろんみなさんご存じの通り、30度Cを超えると「真夏日」、35度Cを超えると「猛暑日」ですが、「真夏日」も「猛暑日」も25度Cを超えていることには変わり在りません。つまり、「真夏日」や「猛暑日」は「夏日」の範疇であり、さらに、「猛暑日」は「真夏日」の範疇ではないのか。それとも、
 上の辞書の2の「夏日」の記述は、正確に言えば、「一日の最高気温がセ氏25度以上30度未満の日」とするべきで、同様に「真夏日」は「30度以上35度未満」とあるべきなのか。

 つまり、「史上最多記録に並んだ」というニュースが伝えたかったのは、「今年の夏は暑かった」ということが数字で裏付けられたということでしょうから、私は「140日のうちに真夏日も猛暑日も含まれているに違いない
」「それともそうではないのか」と疑問を持ったわけです。

 結論から言いますと、「そうです」です。
 今年は「夏日」が140日で最多タイ、「真夏日」は90日で過去最多、「猛暑日」は22日で過去最多でした。タイながら最多更新の三冠王なんですね。さて、これを差し引きすると、140日マイナス90日で50日がいわゆる「夏日」、つまり最高気温が25度Cを超えたけれど30度Cには届かず、「真夏日」の呼び方はされなかった日となります。

 では、一般に言われる「真夏日」は何日あったでしょうか? すなわち、最高気温が30度Cを超えて35度Cには届かない日のことです。天気ニュースで「本日午後1時の気温は32.2度を記録し、この夏〇〇回目の真夏日となりました」と言われる意味での「真夏日」の数です。
 答えは、90日マイナス22日で68日となります。

 さて、冒頭の話。TOEICを1回目の受検で760点以上とった人に、ダブルボーナスを与えれば制度に問題はなくなりますよね。

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