産後2ヶ月で授乳期乳がんになりました。#2〜相談してみる
しこりを発見したのですが、しばらく見て見ぬ振りをしていました。里帰りが終わる頃になって、思い切って母に聞いてみます。母に相談したのには、訳がありました。
迷い
里帰り終了直前、意を決して母に話してみます。
2月に入り、とても寒い日が続いていました。
実家さむい。
相談するまで、とても悩みました。
面倒だなあ、とかやりたくないなあ、とかいうことは後回しにするタイプです。
できることならこのまま見て見ぬ振りをしていたい。
産まれたばかりの子どものお世話で手一杯。
気にせずにいたい。
だけど、どうしても気になる。
そもそも、あんまり自分の身体のことを相談するの、好きじゃない。
だけど、どうしても気になる。
直感的に、そのままにしておいてはいけないと思ったのかもしれません。
子どもが昼寝中に、思い切って聞いてみます。
あのさ、胸にしこりを発見したんやけど。
驚く母。
多くの方は、授乳中の人からしこりがある、と言われれば乳腺炎でしょ、と言うと思います。
でも、母は神妙な顔つき。
母に相談した理由
実は、母は5年ほど前に乳がんに罹患しているのです。
これが思い切って母に相談した理由です。
もちろん、いちばん身近だし話せる相手というのもありますが。
「乳がんのしこり」を知っている母に相談すれば、的確なアドバイスをくれるかもしれない、そう思いました。
このしこりなんだけど。
ちょっと確認してくれない?
ささっと触って確認してもらいます。
その結果、
これは乳腺なんじゃない?
との返事。
あ、これは乳腺なの?しこりじゃないのか。
授乳中だし、しこりっぽくなることがあるのか。
少なくとも、母の知っているしこりではないことは確かなんだな。
でも、念の為戻ったら病院に行ってみたほうがいいね。
これは自分の体調においてどんな状況でも言えるのですが、自己で判断して決めつけてしまってはダメだということ。
また、がんじゃないよっていう証明して安心するために行っておいたらどうだい、というポジティブな提案でもありました。
そうだね、そうするわ
確かにその通りだな、と思ったのでこう返事してそのときは終わりました。
ここからおよそ1ヶ月後、このしこりががんであることを知ることになるのです。
授乳期の乳がん発見の難しさを考えてみる
実際、当時は授乳中で乳腺がゴリゴリに張っていて、全体的に触ることができるほどでした。
ですが、わたしが発見したものはだ円で上半分が動いて、触った感じは乳腺とは違うものでした。
(しこりの感じ方は人それぞれです、あくまでわたしの場合)
でも、これも乳腺だよ、と言われれば
そうなんだ、と思ってしまうほど、授乳期は乳腺がはびこっている時期です。
また、いろんな理由があるにせよ、しこりができてもおかしくない時期でもあります。
授乳期乳がんは発見が遅い傾向にあるようですが、その理由のうちのひとつがこれだと思います。
乳腺張りまくっててしこりがよくわからない
乳腺トラブルが多い時期なので、がんの可能性がいろいろな原因に埋もれてしまう
わたしの場合、
しこりが比較的上の方にあったので気づきやすかったこと
先輩がんサバイバーが身内にいたこと
によって、がんかもしれないという選択肢が埋もれず残っていてくれました。
まあ、そのときは1ミリもがんだなんて思っていなかったけれど。
乳腺炎かーそっかあって思ってた。
後日談
ちなみに、このとき母が触って確かめたものは乳腺そのもので、しこりに触っていませんでした。
しこりのそのまた上の乳腺を触っていたようです。
がんがわかってから改めて触ってもらうと、これはしこりで間違いないね!とか言ってました。なんなの、もう。
そりゃ乳腺じゃないの?とか言うよね。だって乳腺なんだもん。
そして、わたしと子どもは里帰りを終えます。
ものすごい荷物だったなあ。車2台で帰った記憶。
このときはすぐに実家に戻ってお世話になるなんて思いもしてなかったです。
つづく。
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