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『図解入門ビジネス 最新目標管理フレームワークOKRの基本と実践がよ~くわかる本』読書メモ

今回読んだのはこちら。

目標設定をする際の枠組みの一つOKRの導入本です。

OKRとは

OKRとはObjectiveとKeyResultsの総称です。
Objective=実現したいこと。
KeyResults=実現のための実行内容。
を示します。

一般的な個人目標との違い

通常目標設定は個人個人で対象の期間に実現したいことについて定性、定量な指標を示して実行していく枠組みかと思います。
OKRにおいてはそのフォーカスが会社の業績目標からブレークダウンされるような形になります。
会社の目標に対してその下にある組織が何を達成すれば会社の目標が達成されるのか?
逆算してすべての実行計画を達成すれば会社の目標は達成されるように設定していきます。
その組織の目標に対して所属する組織または個人も同じように目標を設定します。
そうすることですべての個人が目標を達成することで結果会社の目標が達成される形になります。
結果全員が会社の目標に対して同じ方向を自然と向くようになります。

運用上のポイント

上記のように設定するためにはまず会社の目標がはっきりしていないといけません。
経営陣が方向性を示し会社としてありたい姿をオープンに伝える風土が必要になるかと思います。
KRの設定についても必ず達成できるものではなくむしろ達成が難しそうな目標を設定にストレッチしておき、定期的にそれに向かっての振り返りと達成のためのアクションを見直しすることで当初では難しかったところまで目標を達成することができます。
ぬるい目標よりは難しい目標の方が達成するためのアクションは変わると思いますので当然ですね。

評価に関しても注意が必要です。
達成が難しいものを設定しているので達成したので評価するという仕組みにはできませんよね。
なのでそのまま評価には使わずOKR内で部分的にでも達成できたことや良い動きだったものなどを評価の材料とする、のが良いのではと感じました。

万能ツールというわけではない

そんな良いものならすべての会社がやればいいのでは、と感じてしまいますが、そうでない会社もありそう、とのことです。
職種に多様性があったり成長分野における範囲では適用することが望ましいですが、完成されているプラクティスを実現できている環境や成長自体が難しい分野においては効果的ではなさそうです。

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