『チーム・ジャーニー 逆境を越える、変化に強いチームをつくりあげるまで』読書メモ
今回読んだのはこちら。
なんとなく面白そうだったので。はい。
物語になっているので読みやすい
ひとつのチームを題材として巻き起こる問題についてどう対処していくか、という風に書いてあります。
章ごとに起きる問題がありますので自分のまわりでこれあるなあ、とかがあればそこだけ読むでも良さそうです。
スクラム本?
内容としてはスクラムをチームで実践しています。
ただそこは側面の一つなのかなと思っていてスクラムをしようの本というよりはチームとして実現したいものはなんなのか?何を大事にして進めていきたいか?というようなチーム運営自体への投げかけのようなもののが強いと感じました。
スクラムは開発をしていく上での手法、フレームワークなので取り入れるからといって必ずしもうまくいくとは言い切れないと思います。
実践するチームで問題点を認識して改善していく行動を繰り返していくことができるかかカギなのだと感じました。
他には後半に書いてある視野と視座の話は為になりました。
物事を見るときにどこまで見るか、どの位置から見るかということで見えてくる展望が変わりますので相互理解や現状の確認をする際にも大事なことですね。
スクラムについてのプラクティスが広く書いてありますのでスクラムについての理解も深められると思いました。
視野と視座
簡単に違いを書くと視座はどの視点から見るかという点で視座を変えることで目的が変わります。
チーム単位でみるとこの課題を解決したい、この機能をどうやったら作れるのか、という形になると思います。
この視座を組織まで引き上げて考えるとそもそも達成したいビジョンはなんだったのか、というものが出てきます。
ここの認識を整えることで今自分達がやろうとしていることが組織にとって成果につながるのか、という話をすることができるはずです。
対して視野は対象をどこに向けて考えるか、という点です。
ユーザにとってどうなるのかと考えるのか、チームにとってどうなのかと考えるかでまた意思決定も変わってくると思います。
ここもチーム内で揃っていないと感じたら改めて認識を確認する必要がありそうです。
双方を合わせて意識することで事業としてユーザに何を届けたいのかという話や、チームとしてチームにどういった影響が与えられるのか、といった自分達がやろうとしていることがどこにどういう影響をもたらすのかという視点を持つことができます。
これは高く視座を持てば良い、視野を遠くまで見通せればいいというだけではなく高くも低くも遠くも近くも視点を持てるようになれることが重要です。
そうすることで自分達の作っている仕様やコード1行が誰にどういった影響を及ぼすのかを俯瞰して想像することができ、偏らない意思決定をすることができるようになりそうです。
これは簡単なことではなく役割によって視座を動かすのが難しくなることや、チームを最適化した結果偏りが出てしまうことなどがあると本書に記載がありました。
チームでローテーションを行うなど意識的に行い広い意思決定を行えるチームにしていきたいと思えました。
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