見出し画像

ケア、はじめました~福祉、支援職の人々が集い話した記録~

「福祉の仕事は『大変なのに凄い』で終わりがちだけど、本当にやりがいがあるということが伝わってほしい」

そんな力強い言葉に溢れた会をできました。

以前「支援職同士のケアを基調とした対話会をします」という宣言をしました。

ケア、はじめます~居心地よく自分に還れる対話会を~|helpwell [公式]|note

本記事は、実際に行った対話会の雰囲気、話の内容、今後の展望を書いたものになります。一人でも多くの方に当日の和気あいあいとした様子が伝わり、ケアの輪が広がればと願っています。

(1)対話会の雰囲気

会は、運営側やファシリテーター(本記事執筆者)含め、5人が参加しました。個人情報の関係で詳述は避けますが、子供と向き合ったり、働く人や働きたい人と向き合ったり、多様なフィールドで活躍されている方々が参加されました。

支援職の方同士が集まったからか、自然と対話中の役割が決まり、他の人の意見を積極的にフォローする人、議題に対して鋭い意見を述べる人、丁寧な質問をする人、とにかく食いつきがいい人など、一つのチームとなって進めて行く良い雰囲気が生まれていました。

もちろん役割はルールでは無く、自然に生まれたものであり、運営としては、引き続き肩の力を抜いて、話したい時に話せる場作りに注力していきます。

和気あいあいとした様子が伝わりますね!!

(2)どんなことが話合われたのか

当日に出た多種多様な意見を全て書くのは難しいのですが、いくつかポイントを挙げていきたいと思います。

①「目的に向かうこと」と「『いること』を尊重すること」の葛藤
支援には時間的制約もあり、支援計画を行政機関に提出する必要がある場合も多いです。公的なお金が出ている分、明確な目標設定の元動く必要があります。

一方で、居心地の良い場所、ただ「いる」ことを肯定できる場所を作りたいのも事実であり、「すべきこと」と「いる」ことをどう橋渡するか、葛藤や展望が各参加者から語られました。支援する場所の種類によっては、「いる」ことの肯定もしやすい、という意見も出ました。

②クライアント(被支援者)との距離感
クライアントに対して一人の人間や友達のように興味を持つことを心掛けるたいが、限られた支援時間の中で、深堀し過ぎていいものか、という葛藤が共有されました。

一方で、クライアントに質問する際は何故その質問をするのか、という自問自答が大切、という意見や、クライアントに質問することは支援職としてたくさん学びがあって面白いという意見も出ました。

困った時に気軽に声を掛けて貰えるようにしたい、支援、被支援を越えて人として助け合いたい等、根本的な姿勢についても共有がありました。

葛藤の中でも、大切な姿勢を胸に、日々の支援の中で柔軟な関係性に落とし込んでいることが印象的でした。

③今後の展望
今後コミュニティに対して何を求めるかについては、福祉の仕事に対する建前無しのやりがいや大変さのエピソード、仕事で大切にしていることを話し合えるようにしてほしい、という意見がありました。

また、仕事がしんどい時に聞いて貰える場になることで、「独りでは無い」ことを実感できるコミュニティになるとの意見もありました。

「福祉職あるあるを共有したい」や、具体的なケースを想定して解決策を出し合うなど、より日々の仕事に密着した話をしたいという要望もありました。

(3)最後に~遠くの理想も今の不安も語れるように~

支援職は、他の仕事では味わえないやりがいを感じることができ、理想に燃えて働くことができる仕事だと思います。一方、様々な制約や思い通りにならないことも、他の仕事以上にあり、いつの間にかやりがいや理想が遠くにいってしまうこともあるかもしれません。

制約や困難を「成長の糧」と見て感謝するのは難しいかもしれませんが、コミュニティで共有したからこそ、力を再び得て、やりがいや理想に薪をくべることができた……そんな場作りに、今後とも注力したいと思います。

次回は3月に開催予定で、「仕事をしていてやりがい、楽しさを感じた瞬間」をテーマとする予定です! また日時など決まりましたら、noteでも告知します。お楽しみに!!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?