生理を社会がどう受け入れるかが男女平等の方針を決める気がする
この前、この動画をちょうど見て、思ったことをそのまま書いていきたい。
いつも千原ジュニアさんのチャンネルは好きで見ているが、この動画だけ100万再生を超えてバズっている。
動画のネタバレというか、サムネにもう書いてあるような感じだが、男性も生理の痛みを体験しようということで、なんだか人工的に電気ショックのようなパットをお腹に貼ることで、女性の生理の状態を疑似体験できるらしい。
ジュニアさんいわく、温泉とかの電気のビリビリをずっと当てられている感じと言っていたが、弱中強の3段階のうちほぼ中で悶え苦しんでいた。
弱が生理終わりかけや弱めの日、中がまぁまぁ生理一週間くらいのうち中盤、強が2日目の一番キツイ日のような設定らしい。
中を10分も耐えられたのかどうかわからないが、女性はそれを1日10時間近く耐え続けるとの事で、事前に体験した笑顔が明るい吉本の女性社員は、「あーこれは弱い日ですねー」とか「あー2日目くらいですねー」とひょうひょうとしていた。
男性陣はマネージャーやスタッフなども体験して、ギリギリのボクサーのように、身体がくの字に曲がってしまっていた。この痛みを抱えながら、仕事やって、家事して、笑顔で人の話を聞いてなど信じられないといったような感想だった。
コメント欄も盛り上がっており、「生理の経血だけじゃなく、プラスして下痢の時もヤバい」とか、私が軽く疑問に思っていたことを勝手に答えてくれていた。
私が思う生理痛というのは、経血が出るわけだから、体の内側のかさぶたが剥がれるような、そんなキリキリした痛みだと思っていたが、実際は電気のような我慢できるかどうかギリギリのような痛みが何時間、期間中ずっと続くということだった。
なんというか、ものすごい痛すぎてのたうち回って生活がままならないくらいだったら、皆心配してくれるかもしれないし、社会がそのように整うかもしれない。
ただ、頑張ったら耐えられる人もいるし、どうにも休まないと耐えられない人もいる。くらいの感じだと、社会がどう判断していいのかわからないのかもしれない。
女性でも軽い人、重い人、短い人、長い人、頻発するひと、無の人がいるらしく、女性の生理の悩みを他人の女性でさえ完全に理解できるものでもないらしい。
女性アスリートで現役中は生理が来ないという人も聞いたことがある。そして、引退して月経が始まったということもあるらしい。それくらいホルモンバランスなどで体調が変わるのだから、コントロールするのも相当むずかしいと思う。
これまで私は女性の性格というのが理解できなかった。おしゃれに高額なお金を支払って、何着も服を買って、スキンケアに精を出して、日常の仕事を乗り越えただけで自分にご褒美を買って、何かのストレスで簡単に散財して、かと思えばディズニーが好きなくせに、現実に野獣とは絶対に結婚したくないと思っていたり、自分ができないことを相手に強く要求したり、何なんだろうなと思っていた。
男性でもたまにそういう性格の人がいて、本当に無理だった。
だが、それが今回の生理のことを考えると全て自分の今までの疑問の辻褄が合うような気がしてきた。
女性のベストコンディションが月に7日くらい。と動画内では言っていた。生理の日も辛いし、生理の前後一週間もベストな体調とは言えない。男性が耐えられない痛みを毎月繰り返すこと、30年~40年という絶望するような、悟りを開かざるを得ない修行を積んでいるわけである。
そう考えると、自分のこれまでの女性に対する不信感みたいなものは一気に無くなった。そりゃ、散財するに決まってるやん。年収1000万以上の男と結婚したいに決まってるやん。毎日、服買ってコスメ買ってエステ行って、1200円のパンケーキ食べて、テンションブチ上げないとやってられないやん。
私は朝の満員電車の腹痛や下痢でさえ嫌で仕方なかったのに、女性でもそういう体質の人がいるとしたら、プラス生理で、私がもし女性だったとしたら人生絶望しかない。
極端な話、小4とかの保健の授業で女性の身体がそのような仕組みになっていると先生から伝えられたら、私は絶望で自殺するかもしれない。なんで女性に生まれただけで、そんなことになんねん。と、絶望すると思う。
入試の時でも、就活の最終面接でも、生理は待てと言って待ってくれるものでもないだろうし、薬でコントロールはできるのかもしれないが、その手間もかけないといけない。
女性は女性同士で集まって、ずっとごちゃごちゃ喋ってるのも、喋って気を紛らわせないとやってられないのだと思う。相手の話半分に聞いて、「わかるー」と共感だけしているのも、喋る目的というのは女性にとって本能的に生理の気を紛らわせることだとしたら、男性の会話と構造が違うのも全て辻褄が合う気がする。
男性にとって性というのは常に付きまとうものではない。特別なイベントというか、男性の場合、一ヶ月のうち風邪をひいてない限りほぼベストコンディションなわけだから、性のイベントが発生するのは特別なことである。
一方で女性にとっては、一ヶ月のうちベストコンディションは7日であり、性が常に日常につきまとっている。そう考えると、男性の性的な目線を女性が嫌悪するのも理解できる。こいつらは、何もわかってないなと冷める。
女性にも男性のような好戦的な性格の人もいるだろうが、多くはない。そういう人でも、おそらく逆張りというか、攻撃は最大の防御というか、そういうテンションになっているのかもしれない。
結局のところ、何がいいたいのかと言うと私を含め、女性の認識みたいなものが日本男児は足りてなかったんじゃないかと思う。千原ジュニアさんが50歳くらいで、あれほどの衝撃を受けているわけだし、私が30代前半で衝撃を受けているわけである。
そう考えると、女性の生理というのは、今まで歴史上ずっと女性がいる限りあったはずなのに、ひた隠しというかあまりオープンに語られて来なかった感がある。
ナプキンのCMを男の子が小さい時に疑問を持つくらいで、お母さんにそれを質問しても「ん~まぁ、ねぇ…」みたいな曖昧に濁されるだけで、特に男性が必修という感じでもないことが当たり前だった。
だが、そういう時代も終りを迎えるかもしれない。女性がいる限り、女性の生理はあったに違いないが、その期間や頻度というのは時代によって変化を遂げている。今はそもそも女性の平均寿命が80代になっている。
それが意味するのは、生理の期間がかなり長引いて、回数が昔の日本に比べるとかなり増えているということである。そりゃ当然ながら日本人の寿命が50代だったときに、50代になっても生理が来ていたらおかしい。
明治時代でさえ、5人も子供を産むのが普通で、授乳期間が長い事を考えると、生涯の月経回数は50回くらいで現代人の9分の1とも言われている。平均寿命が50歳くらいで、一人目の子供を産んだら、もう生理が来ないという時代もあったらしい。
そう考えると、現代社会というのは外に出られるチャンスが大きい分、女性にとって生理というものが社会進出の大きな敵になっている。人生うまくいかないなぁと思う。
私の認識もだいぶ変わった。男性の感覚で男性も女性もスタートラインが同じだと思っていたので、そこから男女平等が始まると思っていた。それがそもそも間違いで、女性は常にハンデを抱えているようなところからスタートと考えると、平等の認識も変わってくる。
極端な話、生理がなかったら女性の東大合格者が1.5倍くらいになっている可能性もありそうだし、女性が少ないような職業の割合も大きくなる可能性もあるかもしれない。
欧米では男女平等が進んでいるというが、欧米ではおそらく生理を隠すという社会ではないからだと思う。日本は生理を隠す文化である以上、女性は専業主婦だとか、女人禁制だとか、そういう文化がベースになってきた。
個人的にはそれは一概に悪いこととは思わない。理由としては、女の人が子育てをしたほうが、普通に生物として子供を育てるのに都合がいいし、効率がいいからである。
ただ、昨今は社会的に男性一人で子供を何人も支えるというのが経済的にも、働き方の時間的にも難しくなってきた。だからこそ、今これだけ問題になっているのだと思う。
こういうことを話すと欧米と日本では男性の家事参加の時間が全く違うという話になる。だが、家事とはどこからどこまでで、どれくらいの質の家事を家事と呼ぶのか、欧米と日本では圧倒的に異なると思う。
だから、欧米との比較というよりは、日本人が自分で気づいて過ごしやすいような社会を構築できるよう考えるのがベストだと思う。どう考えても日本の社会は欧米とは違うし、残業とか病欠とかでも簡単に休めるものでもない。
学校の仕組みも違うし、親が毎日弁当作るとか、欧米の給食の質と日本の給食の質を見れば一目瞭然だと思う。昼飯がリンゴ1個とバナナなんていうのも欧米では普通である。
日本はPTAとかもあれば、塾や習い事、それ以外の学校の行事とか、学校に持っていく雑巾とかなんか学校行事の準備するとか、地元の集会とかもあるかもしれない。そもそも家事を男性にやってほしくないという女性もいるだろうし、やっても結局女性があとからやるみたいなパターンになるなら、やらないとなる。家事と呼ばれるものの質が違うのだから、時間に計算すれば相対的に差が生まれるのは当然である。
日本はこれからどういう道を歩んでいくんだろうか。新総裁になっただけであれだけ株価が暴落する人間をトップにして、何か日本が希望を持てるような国になるんだろうか。
結局は人に頼らず自分でやるしかない。そういう意味でも結婚したりパートナーが居る生活がいいなと改めて思ったりした。
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