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私の猫たち許してほしい

本当に読んでしまってよいものか。
人の日記を盗み見ているかのような後ろめたさ。ああ文を書くとは、何かを表現するとは、まいにち自分の肉を削って人様に差し出すことだ。

汚らわしくとも、醜くとも、ありのまま見ていただくしかない。それが生活であり、生活が作品である。

この本の随所に、透明な文字で、そう書いてあった。
たいへんなものを読んでしまったと思った。

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