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ドラマ「やまとなでしこ」から見るいい男と女

いまから23年前の伝説の婚活ドラマやまとなでしこ・・・ご存じですか?笑

わたしは現役ではさすがに見ていなかったのですが大学生のときにこのドラマの存在を知り、一気に見ました。

いくつかある有名なセリフは

『どうしてルックスや性格で男を選ぶのは褒められて、お金で男を選んじゃいけないわけ?』

『欧介貧乏だけどきっとあなたを幸せにできるわ。お金じゃ買えない、たった一つのもので。』

『きっとあなたの辛いこと全部忘れられる日が来るから』

『私には見えるんです。10年後も、20年後も。あなたのそばには私がいる。残念ながら、あなたといると、私は幸せなんです』

このあたりだと思います。
(これだけ見るとさっぱりなんのこっちゃという感じだと思いますが…笑)

ストーリーとしては、お金持ちとの結婚を目指してCAになった桜子さんが、たまたまお医者さんの合コンに紛れ込んでいた貧乏な魚屋さんの欧介さんと出会ってしまうところから始まります。

このドラマのポイントはおそらくお金だけがあれば幸せになれると信じていた女性が、運命の男性に出会い、お金じゃ買えないたったひとつのものを見つけて彼らが結ばれるという点が最大の見せ場なんだと思います。

ちなみにお金で買えないたったひとつのものがなにかは直接的な表現はありません。それでも確かにドラマを見ていると欧介さんの魅力は十分に伝わってきます。

・・・でも待てよ?と毎回思うのです。笑

なぜなら確かに欧介さんは貧乏でお店の借金まで抱えて、常連さんには安い値で買いたたかれて儲けも少ない魚屋さんを経営しています。
でも彼はそのお金持ちの合コンに参加することができました。
なぜなら、お友達がお金持ち(医者)だから。

おそらく現実はお金持ちと貧乏人は混じり合うことのないシビアな世界です(特に男性は)

さらに最初桜子さんが欧介さんをお金持ちだと勘違いした理由のひとつは馬主しか持っていないペン?を彼が胸ポケットに入れていたからです。
それは魚を卸している常連のお客さんのジャケットをたまたま預かっていたためそれを持っていました。

確かにお客さんのものかもしれません。それでも彼のまわりにはやっぱりお金持ちがたくさんいたことは事実です。

それはきっと彼が誰に対しても物怖じせずに引け目なく堂々を生きている品の良さが表れている点でもあると思います。

話を戻すと、ストーリーが進んでいくと彼はどうやら昔数学を学んでいて、海外の大学に行くまで優秀な学生でした。
それを父親が倒れて、魚屋さんの跡を継がなくてはならないという名目で夢を諦めることを余儀なくされ、帰国し魚屋さんになります。

そうなのです彼はただの魚屋さんではないのです(ドラマではこのあたりはそのように触れられていませんが)

ドラマでは「欧介はいい奴だけど貧乏」という設定で進んでいきます。

そして最後の最後に桜子さんが酔って彼に言います。
「どーせ、海外で負けて帰ってきたんでしょ?いろんな言い訳をしてるけど夢を諦めただけじゃない」って同時に「そういう賞(ノーベル賞)って取るとすごく儲かるんでしょ?」とかも言っていますが。笑

その一言で、彼は再び海外に挑戦する決意を固め、海外に旅立ちます。
そして桜子さんは一度は振られたもののやはり諦めきれずに再び欧介さんのもとに行き、最終回のこの有名なセリフですね。

『僕は、もう逃げません。桜子さん、あなたが好きです。たとえ明日、あなたの気持ちが変わったとしても (欧介さん)』

私には見えるんです。10年後も、20年後も。あなたのそばには私がいる。残念ながら、あなたといると、私は幸せなんです (桜子さん)』

そしてドラマでは、桜子さんはお金ではなく貧乏だけど好きな人(欧介さん)と結ばれてハッピーエンドを迎えます・・・

いやだからちょっと待てよ?と思うのです。(二回目笑)

確かに結婚式もふたりだけでドレスもシンプルなものでした。でもその後に友達が海外まで来てお祝いするシーンがあります。(だから友達がお金持ちなんだって!笑)

そして最後のシーンでは欧介さんは変わらず質素な装いですが、桜子さんは変わらずきれいな装いのままで、欧介さんにブランド物をせびって買ってもらうシーン、そして欧介さんが教授として教えている教室に桜子さんが秘密で遊びに行くシーンもあります。

つまり欧介さんは結果的にはお金持ちになったのだと思います。

そう!!

欧介さんは魚屋の経営には向いてなかっただけで、もともとお金持ちになる素質しかなかったんだって!!!!

自分は周りの平均5人と同じ収入と言いますよね?(欧介さんのお友達はお金持ち・・・)

つまりなにが言いたいかというと

桜子さんは最強のあげまん女で、欧介さんは原石だったということです。

桜子さんの「言い訳をしてるけど、結局夢を諦めて逃げただけじゃない」というセリフはみんなが言えるものではないと思います。
これを言える人は確実に自分自身が夢を諦めずに頑張っている人だけなんです。

そしてそれを受け止めることができる人も全員ではないと思います。
図星や正論はきついですからね・・・
それを受け止めることができた欧介さんは人としての器が大きく、育ちの良さも感じます。

なのでこのドラマはアンバランスな関係のようにも描かれていますが、彼らは同じぐらいの人としての魅力や器を持ち合わせ、バランスの良い関係だからこそ結ばれたのだと思います。

お金をいくら持っているかではなく、器やエネルギーが同じぐらいでないとカップルは成り立たないし続いていかないと思います。

(昔わたしは男前な彼女として付き合っていたときがあります。すると不思議なことに彼氏がどんどん彼女みたいになるんですよね~笑 それがいやで別れました。逆にコロナ禍でエネルギーがダウンしたときには人生で初めて振られて唖然としました。)

そんな風にカップルは同じぐらいのエネルギーやレベルであることが非常に大切です。そしてそれは男女関係なく上昇志向がある人であれば尚更です。

なので、いい男と付き合いたい女性は、今すぐ恋愛以外を頑張って自分の人としての魅力を高めていきましょう!(自戒の念も込めて)


余談
やまとなでしこを書かれた中園ミホ先生
占い師から脚本家に転身し、ハケンの品格や花子とアン(NHK朝ドラ)の脚本家でもあり、とても魅力的な女性と感じます・・・
去年講演会に行けなくて残念だった・・・いつか行きたい


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