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日本映画業界標準「HELLO! MOVIE」のアクセシビリティ対応を世界に提案-CinemaCon 2024-

2024年4月、ハロームービー株式会社はラスベガスで開催されたCinemaCon 2024に出展しました。
CinemaConとは毎年春に全米劇場所有者協会(NATO)の主催によって行われるコンベンションのことで、劇場用設備の展示だけでなく、各映画会社による新規映画ラインナップ発表などが主に劇場主に向けて行われています。

映画のバリアフリー普及活動を行っているハロームービー株式会社は、昨年からこのCinemaConに参加しており、日本国内及び邦画のみでなく、世界中の映画館で、洋画で、あらゆる作品で情報保障が行えるように活動しています。
今回は、そのCinemaCon 2024の様子を少しですがお伝えさせて頂きます!

エンタメ世界一の街、ラスベガス
物価も世界一…?
CinemaCon 2024の会場
CinemaConの会場では、AAM社(Arts Alliance Media)のブースの一部をお借りして
「HELLO! MOVIE」のブースを設置させて頂きました!

AAM(Arts Alliance Media)社のWebサイト
https://www.artsalliancemedia.com/article?id=71

展示会場では、ハロームービー株式会社としてXREALを使用した字幕表示や、音声ガイドをデモ。
下記の英語資料を配布しながら、世界中の様々な方に「HELLO! MOVIE」を体験して頂きました!

  1. フライヤー「HELLO! MOVIE - #2516A,CinemaCon 2024

  2. ユーザー体験談「My First Experience of HELLO! MOVIE

  3. 技術詳細資料/ホワイトペーパー「Whitepaper

各国の様々な方に興味を持って頂きました!

現在、映画のアクセシビリティ対応は世界的に機運が盛り上がっているそうです。
ISDCF(InterSociety Digital Cinema Forumというハリウッドを中心としたシネマ業界関係者のコミュニティ)では、これからの映画のアクセシビリティはどのような形であるべきか、特に個人端末でどのように対応していくかが現在注目を集めているテーマの一つとなっているそうです!

映画における情報保障の義務化の動きは世界各国で異なりますが、対応義務化がなされているのは、日本とブラジル、そしてウクライナだけというお話も耳にしました。
アメリカの場合は、法律でなく映画協会が積極的に主導してアクセシビリティ対応を行っていましたが、対応から10年ほど経ち、当時の機器が破損などしており、新たな対応方法を模索している最中とのこと。
映画のアクセシビリティに対する世界的な機運の高まりは感じていたそうですが、映画館側などの金銭的な問題もあり、方針を決めあぐねていたところに、前回、今回のCinemaConへの「HELLO! MOVIE」の出展だったため、注目度は高かったようです。

また、各国の方とお話していると、視聴覚障害者のアクセシビリティ対応に加え、多言語対応を熱望されている方も多く見受けられました。
海外では家族内異言語のご家庭も多く、家族全員で映画を楽しむ際に、鑑賞者によって必要な言語が異なる、ということが多くあるそうです。
そういった目線からも、「HELLO! MOVIE」を使用したより広い意味でのアクセシビリティを期待されていると感じました!

現在のような機器貸出方式ではスタッフの教育や機材安全性の確保などの問題があるとのこと。
「HELLO! MOVIE」では個人端末の持ち込みで気軽に対応出来る点がとても好評でした。
利用者によって骨格が異なっているので
XREALのように鼻当てが着脱可能だと使用者の幅が広がって良いとの感想も。
国によって情報保障のフォーマットが異なっており、字幕が良いのか、音声ガイドが良いのか
字幕の色は何色が良いか、など国によって最適な需要を探ります。
「HELLO! MOVIE」の音響同期性能や安定性は、様々な方からお褒め頂きました!

これからも世界中のあらゆる人々に映画の情報保障を提供するために
ハロームービー株式会社は引き続き活動していきます!

日本、並びに現地でご協力頂きました皆様、ありがとうございました!


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