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お金の無心から始まった、2020年。

なかなか忘れられない出来事が起きた元旦であった。
ジンバブエ人家族と朝からドライブへ。

お父さんがお菓子を買いに行き、車で待つ4人の子供、お母さんと私。
助手席の窓が開いていて、お母さんのもとへ物乞いがやってきた。
そして、肘を窓に乗せ、お金を要求してきた。お母さんはだんまりを決め込んだ。しかし、彼はなかなかあきらめない。
そこへ帰ってきたお父さんが怒鳴る。
しかし、去らない。
彼は、裸足で薄汚れた服を着て、片方の手に大きな石のブロックを持っていたのが見えた。
わたしは車に投げつけるのではないかビクビクしていた。いくらか、お金を払おうかとも考えていた。
でも彼は投げなくて、ようやく車から離れた。

貧困に新年は関係無いのだ。
クリスマスや新年こそ、浮き彫りになるのだろう。

クリスマスシーズンにスマートフォンの盗難にあった日本人を二人、ジンバブエ人二人が身内にいる。

あと一週間ほどで新学期だ。
悩ましい学費の支払いの時期でもある。

2020年、ジンバブエ経済は、どうなってゆくだろう。一年前1:1だった外貨:現地通貨(電子マネー)のレートは、1:22と、依然として、インフレの泥沼の中にいる。

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