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創造性に火をつけて。君の未来を愛してる。

3ヶ月ごとに、自分のテーマを決めている。
5-8月は、「心の眼を開く Open your mind」
9-12月は「私と生徒の創造性に火をつける」である。

とにかく今学期は、私も手を動かすことが目標、パソコンしたり、生徒と一緒に絵を描いたり、アフリカの染色にも挑戦したい。

今回はテーマソングも決めた、
ミッシェルガンエレファントの「世界の終わり」

めちゃくちゃにかっこいい曲なので、
よかったら、時間のある方は、これを聞きながら読んでみてください。
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割と引きずるタイプなもので、
WORLD AIDS DAY(世界エイズデー)のポスターを作るという課題は、ジンバブエの生徒には難しすぎたかなあと反省していた今朝。
→詳細は昨日の「もらったものを大事にできないから、いつまでたっても途上国のまま」

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午前中、停電始まる。
案の定、すでに配ったプリント「なくしたからちょうだい」と言ってくる生徒たち。
すでに前の学期で教えたのに「パソコン使い方わからないから教えてくれない?」と言う生徒。
ポスターの作り方がわからず、メインの言葉を自分で考えられない生徒。

あのー、今日が期日なのに何を言うておる!!忙しくしている私の目の前で、私に時折質問しながら、やけくそに仕上げようとする生徒。
生徒に渡すプリントは、生徒が持って行き、どんどんなくなっていく。

カッチーンと来て、
「この経済状況理解しろー!!印刷するのだって大変なんやぞ!」持っていたプリントを乱暴に投げ出してしまった。二枚目からは有料にしてやるぜ!

停電、雨の日、寒い。
生徒、全然学習しない。パソコンが使える生徒と使えない生徒の差が酷すぎて、ああまた、1から教えなくてはいけない。

同僚に愚痴ると、「だから君がここにいるんじゃないか」
まあそうなんですけど、ああ!

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状況は一転する。

お昼がすぎて、まあ誰かオフィスに質問しにくるだろうなと思って
もう初心者まとめて全部やってやらーと思って、
コーヒーを飲んで待っていると
「マダムー スタジオで私たち待ってるんだよ」と生徒の一人。

行くと4人の生徒が並んで課題をやっていた。
一人は、クラス1優秀な子。あいかわず完成度が高い。

あと3人は、最初のアイデア出すところから、サポートしなくてはいけない。
まずは生徒のアイデアをシェアする。
「AIDSケアよりも、まずは予防が大切」という
どこかで聞いたことのあるような、ざっくりと一般論的な言葉を書いている生徒が多い。

予防って言ってもいろいろあるよね。
じゃあ、具体的にどうやって予防したらいいと思う?
HIVテスト?コンドーム使おう?
彼女は、こういうアイデアだよ。あなたの意見はどう?
じゃああなたのメッセージは、短く言うとこれ?
キーワードはこれだよね。
それは、イラストだったら、写真だったらどんなものが効果的だと思う?
簡単に描いてみて。
もし描けないなら、デザインできないってことだよ
メインカラーを決めようか。なぜその色を選んだの?
じゃあ色をつけてみようか。

そんな風に、順番に彼女たちを見ていくと2時間はあっという間にすぎて
いつの間にか4人だった生徒が8人になっていた。

もういやだ、もうこの国終わってるわ、そう思うぐらい
めたくそな下書きを描いていた生徒が、
こんな下書きをかけるようになった!!

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「あなたの状態を知って!HIVテスト、今日受けよう。」
HIVの結果によって人生の分かれ道にたつ。なかなか良いと思う!


そして16時に前に
「私小さい赤ちゃんがいるから帰らなきゃ」
「え、交通費また上がったの、ズプコ(政府運営の激安ボロボロバス)乗らなきゃ、急ご!」
とバタバタと帰り出す。

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私は、腹がたつことがあった日は、街まで行ってビールとピザを買って来て
池袋ウエストゲートパーク(IWGP)を見るのがお決まり。
午前中は「あー今日はピザとビールとIWGPだな、雨だけど街行くか」と思ってたら
同僚(すごいケチ)が、なんとジンバブエのザンベジビールをおすそ分けしてくれた。
午後には全てが逆転した。
なんて日だ。こんな形でビールが手に入るとは。
乾杯!

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あとがき
私は22,3年ほど前からパソコンを使ってインターネットをしている。
中学の時は好きなバンドの掲示板とか書き込んだりチャットにハマったりタイピングはめちゃくちゃ早くなった。
「私の生徒はレイジーだし、パソコンの基本が全然わからないのよー!」と嘆いてみたら、ジンバブエの人は大学に入ってからパソコンを初めて触る人も多いのだと聞いた。(教えてくれたWellyありがとう)
そういう背景を考えると、ネット、デザイン、オフィスなどのソフトにすごい速さでついていかないといけないのは、大変だよなー。。。
「ググれカス」とかも通じないわけで。
ジンバブエでは、ネットなんて遅いし高いし、便利なものではない。
「当たり前」は通じないのよね。


停電から電気が戻りyoutubeを見ていると
ミッシェルガンエレファントのチバユウスケがふとライブでの曲の合間だったか
「お前の未来を愛してる」と言っているのを見た。


ものすごく無責任だけど、「世界の終わり」にしても
切り捨てつつも、希望がある。なくてもいい。
世界の終わりを、お前の未来を
まあ、どうなるか期待せず見てみようじゃないかと。

金、電気、ガソリン、不足
この国終わってんなーって毎日思うけど
このジンバブエが、日本がどこへ行くのか
私が、私の生徒のジンバブエ人たちがどこへ行くのか

「君たちの未来を愛してる。」


そんな風に思ってみたら、12月の私の景色はどんなだろうか


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To nana (トーナナ ジンバブエの現地語で「またね」)
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アフリカのジンバブエでグラフィックデザインの先生(2019-2021)。 ジンバブエ断続的停電、断水の日々。

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