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初めてのzine制作。「オーストラリア先住民アボリジニの暮らしを見に行った話」

今月、文学フリマ東京というイベントで、私のオーストラリアでの体験記を小冊子(以下、”zine”ジンと呼びます)にし、販売しました。

文学フリマ東京とは?

文学フリマとは、文学作品の展示即売会で
出店者が「自分が〈文学〉と信じるもの」を自らの手で販売します。
作品の内容は、小説・物語・詩・俳句・短歌・ノンフィクション・エッセイほか、評論・研究書など多岐にわたり、対象年齢やジャンルも実にさまざまです。

 文学フリマ公式サイトより引用

プロでもアマチュアでも参加できるので、憧れの方や学生さんなど様々な出会いの可能性があるのが魅力だなと思います。

きっかけと参加メンバー


書く事が好きな人が集まる京都くらしの編集室オンラインサロン
その中で「文学フリマでzineを作って売りませんか〜」ということでzine部が結成されたと聞き、4月からオンラインサロンの中のこの部へ入部しました。
メンバーは5名で、ライターを生業にしている方とそうでない方の両方。皆でこの日のために頑張って書き上げました(みんな締め切り前に追い込みました!)。

会場でのブースの様子。賑わいました!

私のzineの紹介

自作zine「オーストラリア先住民アボリジニの暮らしを見に行った話」

オーストラリア先住民アボリジニのキャンプ場滞在記。
先住民アボリジニたちは、絵画やオブジェをコミュニケーションツールとし、生きるための知恵や言い伝えを仲間内でシェアしてきたと言います。
「まるで秘密の暗号みたいでロマンがある!」と思った私。
彼らは一体どんな人々で、どんなものを食べ、どんな暮らしをしているのか?他にも彼らの文化を知りたくて、オーストラリアへ。

現代に生きる先住民は、霞を食って生きているわけではありませんでした。
先住民の一家との暮らしの中で掃除をしたり
一見”修業”とも思える出来事の後に、笑えるオチが待っています。
(A5判、本文24ページ)

もくじ


第1章  純粋なものへの憧れ
第2章  現地で見えてきた、思い込みとのズレ
第3章  アボリジニに会いに行く長い道のり
第4章  Seven Emu Stationというキャンプ場とその役割
第5章  不潔の洗礼
第6章  修業の始まり -仕事編-
第7章  現代のアボリジニ流食生活
第8章  修業再び-寝床編-
第9章  小さい人たち
第10章 幻想が壊れた瞬間


こだわり

私のzineの内容は、先住民の狩猟と近代文明のミックスされた暮らし。
それに合わせて、製本方法も文明に全て頼るよりは、zineを自分の手でシンプルなやり方で作りたいなと思い、印刷以外は自分で製本しました。


本文は、ホッチキスで中綴じ。
タイトルはミシンで縫い付け
文学フリマ東京の会場販売分は、バングラデシュの女性の手編みの紐をメインで使用。

カバーの茶色は、オーストラリアの赤土をイメージした色を使い、紐で束ねています。なかなか味な製本になりました。

制作で大変だったところ

一番大変だったのは、文章の書き直し。
文章自体は2022年に書き終えていました。
よくよく読み返してみると、文章がとてもぎこちなかったり、まわりくどい表現をしていたりしました。文章の修正を、印刷締め切り日時のギリギリまでやっていましたが、まだまだアラがあります。
「完璧じゃなくてもいいから、必ず仕上げよう」という焦る気持ちと「きちっとわかりやすい表現にしなくては!」という気持ちで、頭がいっぱいでした。

制作、販売してみてどうだったか

自分の体験が目に見える形になって、我が子のように可愛いです。
過去が整理されて、また新しいことをしたいなという気持ちが湧いてきています。もちろん新しいzineも作りたいです!
会場では、私が予想していた以上の数が売れてとても嬉しい反面、zineでは自分を晒しているので恥ずかしい気持ちも。
買ってくれた方に購入の理由を聞いてみたら「何かオーラがあったから…」と言ってくれた方がいました。製本にこだわった甲斐がありました。
あと、購入のほとんどが男性だったというのも興味深いです。


zine「オーストラリア先住民アボリジニの暮らしを見に行った話」はこちらで買えます

※電子版も準備中です。


あらゆるテーマを自分の好きな形で表現するzineの世界、面白いです。
私が出店した文学フリマの他のメンバーの書いたものも覗いてみてください。

「崖っぷちからのフリーライター戦略」タケウチノゾミさん

「文章を書いて、生きていきたい」江角悠子さん

文学フリマが気になる方は、こちら
全国各地で開催していますので、気になる方はスケジュールをチェック!

原井 けいこ
twitter


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