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この「鳩時計」を実家に置いてみたかった

すごい「鳩時計」と、それにまつわる、すてきなストーリーに出会った。

遠隔で鳩を鳴かせる。その鳩の「ポッポー」は、鳴かせた人の声なき言葉を遠くから届けに来る。

私も親とはあまりうまく話せていなかった。一緒に住んでいるときも、海をへだてて離れて住むようになってからも。(仲が悪いとか、そういのでもないのだけど)

残念ながら、私の場合は最後までうまく話せないままだったな。特に父の場合は、最期の時期を日本で一緒に過ごしたのに、きちんと話すことができなかった。そうしなくちゃいけないと、頭の中では十分にわかっていたにもかかわらず。

亡くなってから、そのことを悔やんで悔やんで悔やんで。今さら遅いのに。
葬儀の前の晩にこれまで話せなかったことを手紙にして、翌日お棺の中にいれることしかできなかった。遅すぎた。

もし、この鳩時計を実家に置いて、ふと思い出した時に「ポッポー」と気持ちを届けていたら、最後にもう少し、少しだけ、話しができたかもしれないな、と思ったのだ。

心に響くストーリーに感謝です。

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