知らない誰かにワインを買ってもらって、私は明日別の誰かに恩返しする
友人の家での飲み会に行くのに、ワインを持っていくことにした。
ワイン1本買うのにグローサリーストアに行くのも面倒なので、コンビニのようなお店で、安いのを1本選んで、レジカウンターへ向かった。
レジのスタッフの対応が、微妙に遅いことには気づいていた。
私の前で支払いをしようとしている男性が、私がワインのボトルを手に持ったままなのを見て、「カウンターにおけば?」と促す。(ボトルを持ったまま、長い間待っているのを見かねたのだと思う。)
まあそれはいい案だと思って、ボトルをカウンターに置くと、その彼はボトルを手に取って眺めながら「nice wine!」と言ったあと、「I pay for you.」と。
私が買おうとしているワインの支払いをしてくれるというのだ。
で、スタバのドライブスルーのことを思い出した。私の前の車の人が、「後ろの車がオーダーした分も支払う」と言ってくれて、私はアイスラテをただで手にしたことがこれまでに何度かあった。
これは、"pay it forward"(自分が誰かから受けた恩を、別の人に恩返しすること)として、結構よくあることらしいのだけど、買おうとしているワインの代金を支払ってくれるというのは、初めてだ。
なんだかうれしいことはうれしいのだけど、私は彼が買ったものを見ている。缶ビール2本で$3.99(約440円)だった。私のワインは$5.99(約660円)。彼が払ってくれた私のワインの値段は、彼自身が買ったものより高いんだよ。
よし、明日、だれかに恩返ししよう。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?